昨夜、と云うか今朝の未明に、ちょっと恐ろしい事があった。
いつものようにベッドで寝ていたのですが、何やら人の気配がして目が覚めました。
まだ薄らくらい中、泥棒だったらかなわんなと思いつつ、リビングの方を見に行こうと身体を起こした刹那、私の部屋の前にうすらと人影が。
驚いて目を凝らすと、なにやらぼんやりとして、ホログラムのような感じの陸軍軍人が、外套を着込んで立っているのが見えた。
一瞬、何が何やら解らずに、心臓が飛び出すほどに驚いたが体が硬直して声も出せない。
軍人は直立不動のまま、こちらを見ているようで、軍刀は下げてなかったようだが、動いたら切られそうだと直感し、じっと凝視していた。
暫く見ていたら、直立不動のまま徐々に薄くなって、消えたように見えたから、部屋の電気をつけて、他の部屋の電気もみなつけて、とりあえずコートを入れているクローゼットを開けてみたが、そこにあいてある日本軍の外套2着とマントには異常は無かった。
気のせいか、寝ぼけていたのかと思い気を取り直してベッドに入り、電気を消した。
しかし、また部屋の前に軍人が、直立不動で立っていたから、いよいよこれは亡霊に違いないと思い、もはや寝てはいられず、電気をつけ音楽をかけて、夜が明けるのを待った。
おかげで、とりあえず亡霊は現れなかったようであるが、一体、なんだったのか。
本当に亡霊なのか、寝ぼけてみた夢なのか、ここ最近の忙しさと精神的な疲れとで幻覚でも見たのか。
今、思い出してみれば、襟についていた階級章がいやに赤く目立っていたから、兵卒なのかもしれないが、もしまた今夜も現れたら…
正直、今家に帰るのが恐ろしいのです。
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