台風一過の気持ち良い秋晴れの朝。カーテンを開けると朝日が眩しい。
今朝は、本当は遅くても5時半には家を出て、7時までにはメーカーに着いているという予定でいた。特に担当と約束をしていたわけではなく、月初めの月曜だし、今日は混むなと予測できる日だったので、早めに乗り込む予定で昨夜は就寝した。
朝早くにふと目が覚めた。
何時かな?と時計に目をやると、四時半だった。
まだ、30分あるな…と思い、また目をつむり、うとうとしていた。
すると、こんな夢を見た。
実家の前を車で通ると、リビングの窓が開け放たれていて、部屋の中のものが少し荒れていた。
あぁ、昨日の台風で、被害を受けたのかな?と思い、車を降りる。
実家の窓ガラスに写った自分の姿顔形を遠目で見たらば、「おぉ、俺も亡くなったお母さんにそっくりになってきたなぁ〜。」と思った。
で、家に近づくと、ガラスに写った自分の姿だと思っていたところに、母がいた。
「なんだ、母さんいたのか」
「部屋が大変なことになってるね。片付けるの手伝うよ。」
すると、どこからか、これまた亡くなった父がひょっこり現れた。
「あら、お父さんもいたのか」
母が亡くなってから9年。父が亡くなってから2年。
夢にも出てきたことはほとんどない。一度、店が窮地に立たされている時に、夢の中で、創業者である母に、どうすればいいのか?と相談している夢を見たことがあるが…。
で、今朝のその夢の中で母が時間をしきりに気にする。
私が席を立ち、仕事に行くそぶりを見せると、「もう行くのかい?まだいいでしょ。そんなに急いでいかなくてもいいんじゃない?何時に出れば間に合うの?」と聞いてくる。
そうだなぁ。じゃ、もうちょっとお喋りしてようか。まだ間に合うよ。今日は早めにいこうと思っていただけだから…。と話す。
横で父が、晩年足が悪くて歩けなかったのは、実は学生時代に事故で右足に怪我をしたせいなんだ…なんて話をしていた。
当然そんな話は一度も聞いたことがない。
しかし、詳しい解説を交えて色々話してくれる。
母も「ゆっくりしておいき…」と、私が出掛けるのを止めるしぐさを繰り返す。
そこで突然ピピピピピピピピピ… 5時に仕掛けていた目覚まし時計が鳴り響く。
あ、5時か。起きなきゃ…。
でも、ここで私が出掛けるのを止める母の声が聞こえてきた。父がしていた事故の話も生々しい…。
もう一度、目を閉じてみる。
実家のリビングを思い浮かべ、「今日は行かなきゃならないんだよ。休むことはできないんだよ。」と声を掛けてみるが…なにも返事はない。もう二人ともいなくなっていた。
もう一度目を開けて考える。
5時半に出るのは止めて、8時に出ることにしよう。
急いで行って事故ったりするのもやだしな。
別に約束しているわけじゃなし、時間を変えても帰りが遅くなるぐらいで、他に問題はないからな。
父と母が一緒に夢に出てきて、しかもあんなに長く…昔のように、一緒に話したの、初めてだなぁ。
店のこともいっぱい相談してしまった
答えてはくれなかったけどね。優しく聞いてくれた。あなたの思うようにやりなさい…と言ってたな。
なんか、今日は気分がいい。
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