宮城県の旅から帰ってきて2週間。食べ物系はとっくになくなって、地酒の4合瓶2本買って来たのを今日、飲んでしまい、完全に土産は消えてなくなった(^_^;買って帰った土産の中に、生物が混じっていた。「あぶらあげ」だ。これは、もし、見込み違いの失敗がなければ、出会えなかったものだった。
作並局に立ち寄り、バスの乗り継ぎで、次の局に行く際、時間待ちが長いので、歩いて局まで行き、バスの終点・定義まで往復しようと考え、時間的には微妙だったが、必死で歩き、バスに追いつかれる前に貯金をすることができた。
ところが、バスは大幅に遅れた。ダイヤ通りなら、折り返し時間は7分。これでは、すぐに折り返しても、戻るバスに影響すると思ったが、まあ、何とかなるかと思って乗り込んだ。閑散としたバスを想像したのに、やたらと乗客が多かった。
同じバスが折り返すと思ったのは、完全な思い込みで、終点に着く前に、戻るバスと擦れ違ったときは、頭を抱えたが、後の祭り。仕方がなく、定義で時間を潰すしかなかった。月曜の昼間だと言うのに、フリー乗降のバスの終点は、想像以上に人が多かった。
歩いている途中に、「元祖やきめし」という看板を見かけた。関西人にとって、「焼き飯=炒飯」なので、何で、炒飯の元祖が、仙台市の山奥にあるのかと訝ったが、その正体は、味噌を塗った焼きおにぎりだった。ちょうど昼食時だったので、1個買っておいた。それで、何かおかずになるものはないかと思ったら、行列ができている店があった。
それは、豆腐屋さんで、もちろん、豆腐も売っているのだが、行列のお目当ては、揚げたての「あぶらあげ」だった。1つ買って、醤油と七味をかけて食べたら・・うまい!関西で言うところの「厚あげ」みたいだが、厚あげほどは密度がなく、「薄あげ」の分厚いやつ、みたいな感じだった。
酒のあてにも最適そうで、思わず、隣の酒屋で完ビールを買ってしまった。平日の昼間に行列ができるだけのことはあると思った。それで、荷物になるのを承知で、土産用の5個入り袋を2つ買ってしまった次第だ。定義のあぶらあげに出会えたのは、不運な失敗のおかげだった。
自宅では、母親まかせにしていたら、油抜きをしてダシで煮込む食べ方ばかりだったが、最後にオーブントースターで焼いて食べたら、こっちの方が美味しかった。でも、揚げたてには勝てるものではない。わざわざ不便なところまで、それを食べるために足を運ぶ気になれる。1個120円のあぶらあげは、そう思える逸品だった。
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