山陰本線は全く雪など無かったのだが、木次線は豪雪で出雲横田から備後落合が不通になっていると云う。
不通区画はタクシーにて代替輸送するそうだが、大幅な遅れが見込まれるとの事。
そうなると、備後落合から新見に出る芸備線の接続が心配で、下手すれば今日のうちに帰れない可能性もある。
その為、ここは潔く伯備線経由で一目散に京都を目指す事にした。
京都まで乗り継ぐには10時6分発の米子行きが便利である。
起床時間も遅くて済み、連日早起きが続いていた身としては、体を休める事が出来た。
7時30分くらいに起床し朝食。
それから9時過ぎまで部屋でのんびりと過ごしていた。
チェックアウトして松江駅構内を見て廻る。
お土産用の出雲蕎麦の中に、亀嵩駅の出雲蕎麦があるのに気が付いた。
せっかくなので、買っておく。
構内には松江のゆるキャラの看板があった。
更には「松江縁結びマップ」なるものも。
当方、全く縁が無いので神頼みしたい物だが。
以前に名探偵コナンのツアーで松江巡りした時に八重垣神社や出雲大社に御詣りしたが、余り効果は無かったみたいだった。
大体、「縁」と打って変換候補の一番目に「縁寿」と出る携帯を持ってる時点で、駄目人間だろう。
10時6分の米子行きはキハ47の首都圏色。
向かい側の西出雲行きもキハ47の首都圏色。
まるで昭和の時代だ。
381系の特急「やくも」も是非、昔の特急色に戻して頂きたい。
定刻に発車すると、進行方向の左側に、中海と宍道湖を結ぶ大橋川が見える。
川とは云え土手など無く、細長い池沼の様に見える。
雲が厚くどんよりとしていて、正にこの時期の日本海側の天気である。
大橋川が尽きて中海が見えて来る。
しかし、湖沿いを走る訳では無いから、直に離れて行く。
荒島駅で上下列車の交換。
381系特急「やくも」が通過して行く。
安来に到着すると「ゲゲゲの女房のふるさと」と云うポスターがあった。
安来を過ぎて鳥取県との境に来ると、畦道に少しだけ雪が残っていた。
県境を越えるから安来と米子の駅間は長い。
しかし、米子の機関区の側線が見えて来ると、ようやくスピードを落として来た。
広い構内をゆっくりと速度を落としてホームへと進入して行く。
これも、国鉄時代の列車そのものな気がする。
10時41分、定刻に米子に到着した。
米子駅に隣接した機関区にはEF64電気機関車やキハ47などの車輛が多数、体を休めている。
更に、除雪車が重く堅い山陰の雪を相手に出動の時を待っている。
米子は鉄道の要所でもある。
ちょうど、小郡行きの特急「スーパーおき」が停車していた。
「おき」の名を冠した特急はキハ181しか認めない。
新山口なんて駅も認めない。
異論は認める。
次の伯備線は11時3分発の岡山行き。
伯備線の普通列車は殆どが新見で系統分離しているので、岡山までの直通と云うだけでも驚きなのだが。
この列車は何と、岡山からその儘、播州赤穂に直通するのである。
この時代にあって可成りのロングラン列車。
播州赤穂到着は16時6分で実に7時間もの旅になる。
途中、新見には駅弁も駅そばも存在しないのは確認済みで、米子で何かしら購入しなければ、赤穂での接続も良すぎる事から、京都まで欠食になる恐れがある。
幸いにも50分に入線して、座席も取れたから米子駅「米吾」の立ち食いを所望する。
出雲に近いせいか黒い蕎麦で美味であった。
定刻に発車して、伯耆大山で特急「やくも」と早くも交換。
伯備線に入ると俄に積雪が多くなって来た。
これが木次線だと思うと残念でならない。
それでも、道路は除雪されているし、田畑にもうっすらと土が見えている。
関西なら大事でもこの辺りだとさほどの事でも無いだろう。
根雨駅で、10分程停車。
特急「やくも」の上下交換の退避。
雪中を疾走する381系は迫力がある。
根雨を過ぎるとようやく雪も深くなって来る。
昨日は海景色を堪能したが、今日は山と川を堪能する。
その、里山の風景を雪で被っている。
この時期の鉄道旅行の楽しみの一つである。
上岩見で再び「やくも」と交換。
今度の「やくも」はパノラマグリーン車連結。
良いアクセントになる。
足立を過ぎると、俄に雪が浅くなって来た。
進む程に浅くなり、るトンネルを抜け備中神代に着くと雪は無くなり日まで差していた。
文字通り「陰」から「陽」に入った心地である。
布原で芸備線の備後落合行きの列車と交換する。
当初の予定だと、木次線の亀嵩駅で出雲蕎麦三昧だったかと思うと、口惜しくてならない。
正直、この程度の雪で、と思うが、木次線は名にしおう赤字路線。
除雪にそこまで金が回らないのかも知れない。
布原の次が新見。
伯備線のほぼ中間にあり姫新線や芸備線が接続する鉄道の要所。
かつては各地からの列車が到着して賑わいを見せたが、今はその面影も無いたんなる中間駅となっている。
構内の側線もはがされ姫新線や芸備線の列車は激減。
優等列車は「やくも」のみとなって仕舞った。
それでも、各駅停車の系統分離駅であり、電車や気動車を留置する機関区があるのは、面目躍如と云うべきか。
直通のこの列車も、15程停車する。
その間に出雲市行きの特急「やくも」が到着し、一瞬の賑わいを見せた。
新見から先は、今まで何度も乗車している。
新見から米子に関しては今回が2回目でしかも各駅停車では今回が初めてだと云うのと対照的だ。
勝手知ったる路線風景でもあり、車窓を眺める緊張感が無くなって仕舞う。
それでも、「天地無用!」シリーズでの聖地でもある区画。
おろそかには出来ない。
備中高梁では結構な乗客があったが、此方は睡魔に負けていた。
醒めたり起きたりしつつ、総社と清音だけは確認し、気が付いたら岡山であった。
倉敷と岡山で可成りの乗客の入れ替えがあった様だが、2輛編成の播州赤穂行きが満席なのは変わらない。
播州赤穂行きだから赤穂線に入る。
赤穂線も可成り久しぶりで、記憶によると2007年春以来だったと思う。
うつらうつらしつつも、聖地を確認。
備前片上で可成り下車してガラガラになったが、日生で超満員に。
播州赤穂では1分接続で新快速草津行きに接続。
姫路までは各駅に止まりスピードもさほどでは無い。
姫路で4輛増結し、いよいよ最高速度130/hでぶっ飛ばす。
余りの速さに戸惑いが隠せない。
京都には18時14分に到着。
そのまま21分発車の奈良線快速に乗り換え、東福寺で京阪に乗り換え祇園四条へ。
家族と合流し一盞。
安い居酒屋だが味に五月蝿い祇園。
物は確か過ぎる。
鯛とシマアジのカマ焼きも美味であった。
軽く呑んだ後、十日戎で祇園のゑびすさんに御詣り。
新規事業含めて今年の商売繁盛を祈る。
巫女さんが笹に神楽を舞って参拝者に下げ渡していた。
巫女さんを見て梨花ちゃまと古手神社を思い出す輩は駄目人間認定だ。
何時もと違う賑わいのを中、御詣りを済ませて、三日間の遠征の〆とした。
今日は残念だったが、実りのある三日間であった。
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