●パラダイス・キス (2011 日)
新城毅彦 監督
北川景子
向井理
山本裕典
五十嵐隼士
大政絢
◆物語(gooより転載)
有名進学校に通う高校3年生の早坂紫は、受験前なのに成績は伸び悩み、クラスメイトへの片思いも進展のないまま。なんとなく行き詰まりを感じていたある日、街角で矢澤芸術学院の生徒からファッションモデルにスカウトされる。最初は「大事な受験の前に、あんたたちのお遊びに付き合っているヒマはない!」と突っぱねた紫だったが、自分と歳も変わらない学生なのに、ファッションブランド“Paradise Kiss”を展開している譲二(ジョージ)たちに興味を持ち始める…。
◆黒感想。
0.予告編の感想。
ん? ああ、NANAのひとか。へー。北川景子ね。そもそも本人がモデル出身だし、ちょうどいいんじゃないの。
1.本編をみての感想。
おお。北川景子っていくつだっけ? 24歳? まだまだ高校の制服はいけるな。てか、制服、可愛いじゃないか。
…だがしかし。この「制服ですら可愛い」北川がこの映画の武器であり落とし穴であり。ファッションをテーマにした作品てぇからには、主人公がとっかえひっかえいろんな服を着て、いろんな表情でいろんな魅力を見せてくれるのがスジ。でも、なんてーか。表情が少ない上に、「どの服でも美人」だから、「服を着替えることで変身する」っていう「魔法」が効果的じゃないんだ。もったいない。こう、ハッタリでいいから、「不細工メイク」で登場させて、着替えてから素の顔を出せばよかったのに。いや、それはさじ加減が難しいか。
で、その「何が何でも美人」のヒロインに対抗させるのが今をときめく(と、言われている)向井理。むぅ。原作ではその頭のキレ具合が高校生離れしてたけど、映画では見た目がすでに高校生じゃないぞ。おっさんに近いぞ。しかも「頭の切れ具合」はあんまり見せてくれないぞ。もっとこう「ただもんじゃねぇ」オーラが出せる役者はいなかったのか。
ほいで、微妙にミスキャストなこの二人を軸に話が展開。原作のおいしいところをつまんでつまんで、おお!卒業発表がクライマックスか!と思いきや。あれ…? なんで卒業発表終わってからダラダラ展開してるの。えー…。あー…。そういうオチ? なんかこう、それじゃあ二人ともタダの人じゃん。ねぇ。
うーん。面白いかなぁ。原作が描かれたのは10年前。10年前だったら面白かったのかな。でも、客席からはエンドロール直前にすすり泣く声が。女性はこんなオチを喜ぶのか。ぬー。私には理解できん。
個人的は、やっぱり卒業発表会をクライマックスに持ってきて欲しかった。「その後」はそれこそエンドロールでちらっと流せばいいじゃん。
2.役者について。
せっかく加藤夏希出してるんだから、こっちもばんばん着替えさせればいいのに。あと、ヒロくんがゴツつぎます。髪も黒いほうがそれっぽいぞ。ああ、言い出したら切りないけど、ジョージのママが、あれではタダのおばさんだ。もっと若い、魔性の女じゃないと。
と、一通りキャストにぶーたれてますが。こいつは別格だぜ、なのがイザベラ役の五十嵐=メビウス=隼士。言われるまでメビウス君とは気づかなかったくらい、完璧な化けっぷり。レーザー脱毛に8キロのダイエットをして撮影に臨んだそうな。気合入ってるなぁ。それだけに、あのオチは…。
3.誰におすすめ?
話の筋はともかく、今話題の若い俳優を見たいって方はどうぞ。
◆重箱の隅。
ものすごく残念なのがさ、ジョージの車が、ジャガーはジャガーでもEタイプではなく、ありふれたXJなところ。確かに高級車かもしれないけどさ、しょせん「お金を出せば買える」車じゃないか。「高校生がEタイプに乗ってる」から「うお。こいつタダモンじゃねぇ」って印象付けられるのに。
隅、というかなんと言うか。蛇足なんだけど。どうしてこう、邦画の台詞って、いちいち芝居じみてて説明臭いのかしら。女の子に「やあ、学園一の才女の明子さん」と話しかけたり、仏壇の前で「お前が逝ってからもう10年か。タカシも立派な医者になったぞ」と報告しちゃうお父さんとか。いや、そんなシーンはないけど、そんな感じの台詞がいっぱいだよう。
ログインしてコメントを確認・投稿する