●十三人の刺客 (2010年 日)
13 Assassins
三池崇史 監督
役所広司
山田孝之
伊勢谷友介
沢村一樹
古田新太
高岡蒼甫
六角精児
波岡一喜
近藤公園
石垣佑磨
窪田正孝
伊原剛志
松方弘樹
松本幸四郎
稲垣吾郎
市村正親
◆物語(gooより転載)
将軍の腹違いの弟という立場に甘んじ、悪行の限りを尽くす明石藩主・松平斉韶(なりつぐ)。幕府の老中は、この暴君が国の要職に就く前にひそかに闇に葬るよう、御目付役・島田新左衛門に密命を下す。斉韶の凶行の数々を知った新左衛門は、命がけで大義を果たすことを決意。信頼が置けて腕の立つ刺客を集め、斉韶が参勤交代で江戸から明石へ帰国する道中を狙うことに。わずかな手勢で300人を超える軍勢を迎え討つため、新左衛門たちは落合宿を買収。大掛かりな罠を仕掛け、斉韶ら明石藩の一行を待ち受けるが…!?
◆黒感想。
0.予告編の感想。
んと? 桜田門外の変? あ、違うのか。ああ、ヤッターマンの三池監督な。アクション時代劇になるのか。
1.本編をみての感想。
リメイク、だそうだけど、元ネタみてない。
で。ああ、忠臣蔵+7人の侍、ってとこか。でんと構えた主人公がいて、明るい女房役がいて、若侍がいて、もの静かな達人がいて、お調子者がいて、野生児がいて。こういう「個性派がたくさん集まって物事を成す」ってのは面白くてダイスキだ。ただ、13人もいるんで、「7人」ほどにははっきり描ききれてない。「7人」とは上映時間も全然ちがうしな。
そう、その上映時間の制限のせいで、物語の進行がおっそろしくスピーディ。同志を集めるのも、敵の動向を探るのも、罠を作るのもあっというま。そこいらをねっとり細かく描くって方法もあったんだろうけど、この作品は「どうせ結末がわかってるのなら、過程なんかどうでもいいじゃん」とばかりにすっとばします。すっとばした時間はどうしたか。全部クライマックスの大立ち回りに突っ込んじゃった。なんと50分。延々とアクションシーンが続いちゃう。50分間ずーっと爆発したり首がとんだり血が噴きだしたり。むぅ。なんて21世紀な映画なんだ。
そんなわけで。
三池監督の「時代劇には、こんなアプローチもあっていいんじゃねぇ?」ってメッセージのつまった一本でした。
2.役者について。
松方役所のお二人はさすがの立ち回り。若い連中はチャンバラがぎこちないんだが、それも「太平の世に生まれた侍」って設定を思い出せば、まぁなんとか納得できるかも。吾郎ちゃんのバカ殿はすごいわ。この映画の憎まれ役を一手に引き受けてる。それも、説得力のある悪役だ。SMAPにこんな役をあてたのは誰だろう。でもってその期待にに答えちゃう吾郎ちゃんナイス。
若侍がいっぱい出てきて、イケメンをイケメンとしてちゃんと描いてるのに、「美女」の要素が少ないのはどうしたことか。いや、「リアルを追求」して、白く塗った顔とかおはぐろとかを強調するのはいいけど、もちょっと現代的にならんかったんかなぁ。どうも、女性キャラは全部「きもちわるい」サイドに振られちゃってるぞ。わざとか?
3.誰におすすめ?
熱いチャンバラを見たい方は是非。ただし、血しぶきの量は尋常じゃないのでお覚悟のほどを。
◆重箱の隅。
敵役の事情をもちょっと描く(バカ殿でも、むやみに除くわけにはいかない)と、最後の決闘が「互いに引けない」って感じになったかも。いや、十分って意見もあるだろうけど。ああ、時間制限か。
時間、といえば、最後のアクションは50分。最後の方は全員血と泥にまみれちゃって誰が誰だかになっちゃったのがちと残念。得物や服で特徴が出てれば良かったのに。
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