昨日の日記ではハイデンの街に夜中にやっと辿り着いてそこで寝た所までだった。
また例によって寒さで6時に目が覚めた。ここまでくるとパブロフの犬・状態で、寒さで起きているのか、6時だから起きているのかよく分からない状況になってきた。
例によって勇気を振り絞り運転席に移動しエンジンをかけヒーターを全開にして、後部に戻り湯を沸かした。
せまい車内とは言え、何度も料理をしていると、極力水を使わない、ゴミを料理しながら手際よく処理する、今回の旅行で使う限られた調味料での味付け等に慣れてきた。
実は今回の旅の為に、いつも使っている圧力鍋をわざわざバリから持ってきていた。
これがあれば簡単にうまい白米が炊ける。
今回の旅行では、ご飯とパンの比率はおそらく大体7:3くらいでご飯だったと思う。例外として2食はパスタを作った。
ズッキーニとニンジンとベーコンの和風パスタ。もう1回は缶詰鰯&トマトソースのパスタだ。
即席でせまいキッチンで作ったにしては上出来だ。
このハイデンという街には有人の24時間のガソリンスタンドは存在しない。(BPカードを使うようなガソスタはあったが、私には使えない。)朝食を取った後にガソリンを入れにいった。
オーストラリアの旅行でガソリンの給油というのは命に関わる。
有人のガソスタは8:30から17:00までだったりするし、辺鄙なところだとガソリンスタンドにガソリンが配給されていない場合もある。
1個街をやり過ごす程度ならギリで何とかなる場合も多いが、2個やり過ごすとかなりの高確率で前後地平線の見える限りなく広い大地で立ち往生する事になる。
場所にも依るが、下手をすれば半日も誰も通りすがらない事だってある。
ガソスタに入ると、ヘルスエンジェルスを彷彿させるような、白髪ロン毛デブのオッサン・ハーレー軍団がいた。いや本物のヘルスエンジェルスかもしれない(笑。
爆音を立てて何十台かは道路沿いに待機しており、そのうち数台がガソスタに入ってきた。
カッチョイイ。やっぱジジィになったら、こんながいいなぁ…。などと思ったりした。
無事、給油を済まして、ハイデンにあるウェーブロックを目指す。ウェーブロックとは高さ15メートルにも及ぶ巨大な波の形をした岩。風や、風が運んでくる砂、雨、熱などで浸食しできあがったものらしい。
ここへの移動も案内標識があり、迷わず辿りついた。
入場料金を支払っていざ、中へ!!
すげぇ!! 本当に岩が波みたいになってる!!(写真:1)
ここは、この波みたいな岩だけじゃなくって、おおきな岩山になっていて、その外周6キロくらいを観光して歩けるようになっていた。
しかし、この岩の上っ側…。 日本なら絶対にありえない!!
一歩間違えば転落死する所を自由に歩いてよい事になっている。
まぁ当然、危ない所を歩いて落ちてしまうのは自己責任なので気をつけて歩くが、日本だったら、観光スポットで、こういう危ない箇所を歩けるようになっているという事自体が問題視されそうだ。
だが本来、こういう危険回避という事は個人の責任であり、それを施設側が過剰に安全対策を取るような日本の体制というモノが、人間の本来持つ危機回避能力をニブらせているんだろうなー、とも思った。
死ぬかも知れない恐怖!という現実が、リアリティーを生み、仮想世界との差別化ができる人格形成をするのではないか?などと意味なく漠然と考えた。
これは今後の日本の教育に大きく関わる大事な事だと、遠いオーストラリアの高い岩の上で軽く悟った瞬間でもあった!!笑
数時間、この岩山を探索し、この施設内にあるキャラバンパークに移動した。
キャラバンパークとは、キャンピングカー(主に小型の家を牽引している車が多い)が、水や電気の補給をしたり、牽引している家の部分を置き去りにして、車の部分だけで観光に出かけたり、ここの敷地内で宿泊したりするような施設の事だ。
オーストラリアの田舎にはこのキャラバンパークが100〜500キロに1個は必ずある。
キャンピングカーでオーストラリア全土を旅する老夫婦、夏休みで家族でどこかに遊びに行っている人達で繁盛していた。
今回は宿泊が目的ではない。私のキャンピングカーにはトイレと風呂はないので、シャワーを浴びて服を着替えるのがここに立ち寄った目的だ。
宿泊する訳ではなく、シャワーと洗濯機を使いたい旨を説明すると、なんとここの使用料はA$3(約240円)との事。 … 安い!!
身も心もリフレッシュ!!
車には流し台があり、水が出るようになっているのであるが、水タンクはそれほど大きくない。
洗い物をすれば、2〜3回分で水が無くなってしまう。
だから、その都度、水チャージをしなければいいけない。
運が良ければ、ガソスタで水とタイヤの空気を無料でチャージできるが、その施設が無い所の方が多い。
水は貴重だ。 飲み水はそれとは別に4リットルのを2本買って車内の食器棚に収納しているので問題はないが、それを食器洗い用に使うのはもったいなさすぎるので出来ない。
ハイデンを出て、ノースマン(North Man)という町に向かった。後で気がついた事だが、本当はもっといいルートがあった。しかしオーストラリアに行く前にネットで調べた地図でルートでそうなっていたので、そちらに向かったのだ。
何で更に、西に向かったかというと理由がある。
それはエアーズロックを目指しているからである。
前回のオーストラリア旅行ではシドニーからエアーズロックを目指した。今回はパースから目指そうという志向なのだ。
ハイデンからノースマンはパースからハイデンくらいの距離がある。約350キロだ。
長旅になるな…。と思っていると、急に路面が変わった!!!!
ん、んんん???? 舗装されていない!!
いきなり、未舗装道路になった!!!
気分はパリダカだ。 しかも雨!! 最悪…。
一気にペースダウン。
そんな悪路の中、なんとかノースマンに着いた。やっと舗装道路に戻った…。良かった。
ノースマンで給油して汚れた車の泥を洗った。
あまり日数に余裕がないので給油後に間髪置かずにカルゴーリー(Kalgoolie)に向かった。
ノースマンからカルゴーリーまでは約200キロ。段々感覚が麻痺してきて『あー、たったの200キロか…』という感じになってきた。
次の街に着く頃にはすっかり夜になっていた。いざ到着してみると、この町結構大きい!!そして町並みも結構きれいだ。 しかし町の至る所には”GOLD CITY”、"GOLD HILL"と書いてある。
もしかして道を間違ったのだろうかと心配になった。ここの通過点に過ぎないので、次の目的地のレオナーラ(LEONARA)を目指したいのであるが、このどこかわからない街で迷ってしまったのだ。
ホンダのディーラーなどにもゴールドヒル支店などと書いてある。色んな店を見てもカルゴーリーという名前はついていない。情報を集めたくて道をウロウロとして脇道にそれるとやっと中古車屋にカルゴーリーと書いてあるのを発見した! カルゴーリーというのは昔の地名で現在は改名されたのかも知れないな…、などと勝手な解釈で勝手に納得した。
そして頭の中で、近くに金山があって、そこでゴールドラッシュでもあったので町の名前もそれにあやかって変えたのかなー?などと自分勝手な空想のストーリーを描いた…。笑
すでに時刻は22時、この時間に開いている店などそうはない。都心はさておき田舎では6時には殆どの店が閉まっている。いやパースに限っては都会であるにも関わらず6時にはもうほとんどの店が閉まっている。
私がキャンピングカーを借りた会社などは、営業時間10:00〜15:30だった。
日本人的感覚で言えば、やる気あんのか? と、思ってしまう。
ガソリンはまだ半分ほど残っているのであるが、とりあえずガソリンスタンドを探した。
早めの給油をしないと次どうなるか不安だし、何より道が分からないから誰かに聞かなければいけない。
さらにウロウロした結果、やっとガソスタ発見!!
そこそこ大きい街では必ず24時間のガソスタがあり、かならずコンビニが併設されているので助かる。
早速、店員さんに道を聞いた。なんとも陽気なオバサンだ。やたらテンション高い。
こういう対応をされるとこっちもテンションが高くなるな…笑
しかし、オージーって。お金を払ったり、事が順調に運ぶと ”ビューティフル!” と言う。
何かにつけテンション高い。都会の方では日本と同じく業務的だが、田舎の人は会話していて面白い!!
あ、そういえばなんでこの街はカルゴーリーじゃなくてゴールドヒルって書いているのかをオバサンに質問すれば良かった。でもまぁいいか。
テンションも上がり、レオナーラ行きの道がわかり、再びスタート!!
カルゴーリーからレオナーラまでは約280キロくらいある。
3時間以上かかるが気合いで行くしかない。
…そして3時間半後、なんとか気合いでレオナーラに到着。
いつものように死んだように眠る…。
… 寒い!! で、例によって、寒いので起きる!!
いや、寒さには大分慣れてきた。寒いからじゃなくて、もう6時に起きるのが体に染みついたに違いない。
レオナーラからエアーズロックに行く道はまだまだ遠い。
レオナーラで給油して、まずはラバトン(Laverton)という町を目指す事に。
ラバトンまでは割と近い。150キロくらいだ。いや本当は150キロという距離は近い訳ではないが、すでにもう近いという感覚でしかない。
ここでハプニング。ラバトンに行くにはメインの道からすこしそれなくてはいけないのだが、それを見落として直進してしまった。地図をみるとコスモニューベリー(Cosmo Newberry)という次の町にガソリンスタンドのマークがある。そこまで100キロちょいだから、何もラバトンまで引き返す必要はないな…、と思い、直進した。
これが、後にあんな悲劇を生む事になろうとは… …。
ああああ、なんと!! また道路が舗装されていない!!(写真:2)
きついなーと、思いながらも、1時間ほど車を走らせて何とかコスモニューベリーの町に到着した。
しかし…、この町の雰囲気は異様な感じだ。 何かが違う。
そうか!! ここはアボリジニしか住んでいない町だ!!
アボリジニとはオーストラリアに住んでいる現住民族である。オーストラリアにはもともと白人なんかいなくて、その殆どがイギリスやヨーロッパから移住にしてきた人達の子孫である。
都心の町並み等はその影響を色濃く受けているし、オーストラリアのコインにはエリザベス女王が描かれている。
アボリジニは元々、この土地に住んでいた民族であり、移住してきた白人が人間狩りをしたり奴隷として扱った時代があるそうだ。当然今では迫害する行為はいけないという事で、オーストラリア政府も特別に生活手当をあげているようだし、かなり特別視されている。
全てのアボリジニがそうではないが、一部の悪い事をする人のせいで偏見場合が多い。白人の人種差別の名残が強いのも原因のひとつであろう。
そんな歴史がありアボリジニの居住区は、少し黒人のスラム街にも似た雰囲気がある。
私は風貌も日本人らしくなく、いい格好もしないし、全く偏見がないので、割とそういう人達からも偏見の目で見られにくい。
前回のオーストラリア旅行の時には、アボリジニだけの町で仲良くなってビールまでご馳走してもらった事もあった。
…という訳で、臆する事もなく、この町で唯一のガソスタに行ってみた。
しかし…、しかしだ!! なんと 15時まで待たないとガソリンがない!! との事。
今は11時。4時間も待ってはいられない。
次の町は…、いや、次に町はない。ロードハウスと呼ばれる小さな商店とキャラバンパークとガソスタが一緒になった店が1店舗存在するだけだ。
ロードハウスの名前は ”Tjukayiria Roadhouse” すでに読み方すら分からない。
ジュカウィリア…、アボリジニの言葉なのだろうか。
とにかくコスモニューベリーから、そこまでの距離は約200キロちょい。ガソリンはメモリで半分弱、走行距離は約250キロ。計算上はギリでいける!!
実は今回の旅では早め早めの給油を心がけていたので、ガソリンが半分以下になる事はなかった。皆さん、知っての通り(?)ガソリンのメーターというのは、メーカーや車種によって結構違う。
大体メモリは"FULL(満)"から"ENPUTY(空)"まで4メモリに区切られている。
これがタンクの形状によってはそのメモリに割り当てられるガソリンの量が変わる。
だから、半分で250キロ走ったからといって、残りの半分で250キロ走れるとは限らない。
私は一応、国家整備士の免許もあるし、そんな事は当然知っているのであるが、まぁ200キロなら行けるだろうとタカを括っていたのだ。
しかし…。ダートコースで燃費が悪くなったせいもあり、ガソリンのゲージは一気にドンドンと下がってきた。
最悪だ。
このままでは舗装されていない道路、しかも対向車なんて1日に1〜2台の所でガス欠で泊まってしまう。食料は何とかなるとしても、もう日数が足りなくなって帰りの飛行機に間に合わなくなるかもしれない…。
などと、かなりの恐怖感に襲われた。
そんな時、ガソリンの警告灯が点灯した。ガソリンゲージもE線まで来ている。
次のロードハウスまでの距離は…、たぶん後150キロくらい。
最初の2メモリで250キロ走ったが、残りの2メモリで100キロしか走ってない計算になる。
なんぢゃそりゃ、これは本格的にヤバい…。
こんなヤバい状況でも、私が笑ってないと娘も楽しくないだろうと思い、歌を歌ってみた(笑
いつ止まるだろうか? いや、もう止まるだろうけど、助けが来るまで何時間かかるだろうか?
助けが来たとして、どうやってガソリンを補給しようか?
ロードハウスに行って、ポリタンが売ってなかったらどうしようか?
ペットボトルに入れるか! いやペットボトルだと何本に入れて持って帰ってくるか?
などと、色んな事が頭をよぎった。
しかし、意外とE線を越えても車は走ってくれた。
そんな時、この道路には滅多にない案内標識が目に入った。
” ← Tjukayiria Roadhouse 16km ”
『おおおおおおおおおお!! 16キロ!!!!!』
最悪、歩いて行ける距離になった!!
あとちょっとだ、もってくれ!! そう願いながら車を走らせた。
なんと、もうダメだと思った状態から、目的地に辿りついた。
給油警告ランプがついてから約2時間。自分自身との壮絶な戦いの幕は閉じた…。
…緊張と安堵の交錯する中で、ガソリンを給油した。
そこのガソリンスタンドは防犯のためか、給油機械が鉄格子の中にあり厳重に南京錠がしてあった。店の入り口も厳重に鉄格子で補強されていて襲われないようになっていた。
普通のガソスタは日本でいう所のセルフになっていて自分で給油するようになっているが、ここではオッサンが出てきて、南京錠を開け、オッサン自身で給油してくれた。
セルフで給油した事があるか、ガソスタでバイトした事がある人なら分かると思うが、ガソリンを入れる機械は、満タンになると勝手にガソリンが止まるようになっている。
ただ、機械が自動的に止まった所で給油をやめると、本当の満タンにはならない。
本当に満タンにするには一旦ノズルを穴から出して、メイいっぱいにガソリンを出さずに少量づつ出して行く必要がある。そして本気でいっぱいいっぱいまで入れる為には車体を揺らしてガソリンタンク内の空気を抜き給油を数回繰り返す必要がある。
私は何かがあった時の為にと思い、このオーストラリア旅行では普段から毎回こうやって満タンの上をいく超満タンにしていたのだ。
当然前回のレオナーラで給油でも、この方法で超満タンにしておいた。
これが功を奏して、たどり着けたに違いない。
たった2リットルの差だとしても、20キロの往復の40キロ歩くのと、無事到着するのとでは雲泥の差である。
このオッサンは普通に給油していたので超満タンにはならなかったが、次の町までは300キロ弱なので十分だろうと思い、何も言わずにこのロードハウスを後にした。
出発しようとしたらこのロードハウスの前の道は、一部だけ舗装されていた。
ん? 何の為にここだけ? と思って近づいてみると…。
なんと飛行機の緊急離着陸道路だった!! (写真:3)
オーストラリアの広い大地では必要なんだろうなと思った。
次の町はワバトン(Warburton)という町だ。しかし、この未舗装道路のせいで車内に砂埃が入り相当汚くなってきた。そして、その道程の半分ほど移動した時に地図をもう一度よく見てみると、ワバトンの町のガソリンマークの横に ”Diesel Only” と書いてあるのを見つけた。
えええええ!!! じーぜる・おんりー??
目的地向けの、それ以降の道にある町のガソリンマークには全てジーゼルオンリーと書いてある。
これは、ガソリン車での通行は不可能という事か?
一旦、ワバトンに行ってそれを確かめるか? いや、行ってみてガソリンが売ってなかったらどうする? もしなかったら手前のロードハウスまで戻るだけのガソリンは残っていない。
ワバトンの町で誰かに頼んでガソリンを買いにいくハメになる。それでまたワバトンまで戻ってくるのに何日かかるだろうか?
エアーズロックには行きたいが、家族での旅行だし、日数も限られているし、ここは安全策をとるべきだろう。
今ならガソリンも十分な状態で手前のロードハウスまで戻れる…。
残念ではあるが、引き返そう!!!
そう決断した。
どの道がどんな風になっているのかを書いた地図はオーストラリアで仕入れたのだが、その地図の意味をきちんと解読しないままに進んだのが敗因だった。そして次に舗装してない道路で引き返さなかった事もダメだったと気がついた。
モチベーションの下がる中、また2時間ほどかけてなんとか手前のロードハウスにまで戻ったが、すでにもう夜で店は閉まっていたので、そこで夜を過ごす事にした。
エアーズロックに行かないとなると、レオナーラからの往復が全く無駄になる。
往復で1000キロ以上。しかもラバトンからの未舗装道路800キロを含む!!
まぁ、そんな事を言っても仕方がない。 これは冒険だ!!笑
回り道を楽しむ事は大事だ!!
そんな事を考えながら、また死んだ様に眠りについた…。
… … 寒い。 … って、しつこいか…。
また、6時に目が覚めた。
ロードハウスが開くのが8:30だったので、それまでに朝食や出発準備を整える。
が、8:30になっても店が開かない。
まぁ、こんな所じゃ、きっかりの時間ではないだろうと待つ。
8:50くらいになってやっと店が開いた。
すぐに給油してもらう事に。
例の鉄格子に入った所の鍵を開けてもらい給油する。
今回は前回のオッサンではなく女性だった。
おそらくは家族でここのロードハウスを経営しているのだろう。
オッサンと、娘と、息子が家族で切り盛りしているという感じだった。
今回も自分での給油ではなく、その娘さんが給油してくれた。
『次の町まで不たどり着くかどうか不安なのでMAXの満タンにしてね♪』と頼んだ。
なかなか陽気な娘さんで、日本語も少し話した。
『おはようございます。』 『ありがとうございます。』などと言ってくれた。
車体を揺すり、何度か空気を抜き、例の超満タンにして、出発!!
彼女に”どこに向かうのか?”と聞かれたので、”とりあえずラバトン”と答えると
『great!! no,no,no, that town is sucks!!』 などと冗談めかしく言っていた。
前回の経験を生かして、コスモニューベリーには寄らずにラバトンを目指す事にしたのだ。
心も満タンになった所で、ラバトンに出発した。
300キロ程度だが、未舗装道路は精神的にまいる。
実際300キロという距離は飽きるほどに遠い。
そして4時間後やっとラバトンの町についた。この町はアボリジニと白人が混在する町だった。ガソリンを入れて支払の為にそこのコンビニに入った時に、”thanks” と言ったら ”ティキ、ティキ”みたいな感じの言葉をかえしてきた。
アボリジニの言葉か? ハワイの神様の名前がそんな感じだった気がするが、意味は分からない…。笑
後から知った余談であるが、コアラとはアボリジニの言葉で「水を飲まない」という意味で、カンガルーは「私は知らない」という意味らしい。
なんで「私は知らない」という名前かと言うと、イギリス人がオーストリアの地に降り立った際に、大陸をピョンピョン飛び跳ねる不思議な動物を見て「あの動物はなんだ?」と訊ねた時にアボリジニが”知らない”という意味で「カンガルー」答えたのが由来らしい。
今日は、車の清掃、水のチャージ、電気機器の充電の為にこの町のキャラバンパークに泊まる事にした。
一泊A$36だった。中にある売店は結構高い。と言うか、オーストラリアは結構物価が高い。モノにも寄るが、食料費は間違いなく日本より高いと思う。
車をきれいにし、シャワーも浴び、洗濯をして干して、久々にゆっくりとした一日を過ごした。
なにより、これから先はもう未舗装道路を走らなくて良いという安心感が一番うれしかった。
後で思った事であるが、泊まるのではなく、昼間だけの使用ならいくらだったのだろうか?
どうせ車の中で寝る訳だし、どこで寝ても変わらないのなら、宿泊料金を支払うのはバカらしいのではないか?
いや、まぁいいか…。
またまた、そんな下らない事を考えながら眠りについた。
つづく
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