山はいい。ただ、そこにある。
山は我々を優しく出迎えはしない。逆に、厳しく拒絶もしない。
ただ、そこに存在しているだけなのだ。それがいい。
などと、たまには「私ワカってます」風な日記を書いてみたいクラリーです。生きて帰ってきました。
北アルプスは西穂高岳に登ってきました。死ぬかと思いました。
前日の2時に起床。本当は20時くらいに寝るつもりだったのだが準備やら何やらで0時くらいまで寝れなかった。運転つれえぞ〜。
3時すぎに出発。名阪→名古屋高速→東海北陸道と乗り継ぎ、高山を経由して新穂高へ。
信州が近づくにしたがってだんだん霧が濃くなってくる。平湯あたりにさしかかった頃には霧が濃すぎてフロントガラスにバツバツ水の粒が衝突する状態。100m先見えませんけど。
8時30分、新穂高ロープウェイ(1308m)到着。ここから2156mの高さまではロープウェイが連れて行ってくれる。
ゴンドラに揺られること7〜8分、西穂高口駅に到着。本来ならば奥穂高や槍ヶ岳の景観が素晴らしいはずなのだが、濃霧はこの高さにまで到達しておりあたりは一面真っ白けっけ。
西穂高口駅から樹林帯を歩くこと1時間、西穂山荘に到着。
ここまで上がってくれば霧も消え、青空が広がっている。ただしすぐ下には濃霧の海が。
山荘で少し早い昼食。ネットで美味いと評判の西穂ラーメンを食う。噂に違わぬ美味さ。生ビールもあるが晩まではガマンする。
山荘を後にしていよいよ西穂高へのアタックを開始する。
登り始めて1時間で西穂独標(2701m)に到着。
独標から先はさらに道が険しくなる。ここで引き返す登山者も多い。
なんたって独標から西穂側へ降りる道がいきなりコレだ。
ちょwww道ないしwww
自分が足を置く場所が全く見えないかわりに、1000m下の大パノラマは否が応にも目に飛び込んでくる。コレは怖いwww
とはいえ今日は下界が見えないのでそれほど怖くもない。ひょっとしたらガスのように見えるアレは実は綿菓子で、落っこちても案外ふわっと助かるかも知れぬ。
まあそんなワケはないのだが、意外とヒョイヒョイ降りれましたよっと。
しかし、独標からの下りなど、西穂山頂直下の恐怖に比べればお茶の子さいさいであることを後になって思い知ることになる。
途中、雷鳥らしき鳥と遭遇。これは嬉しい偶然。
ひょっとしたら雷鳥じゃないかも知れんが、まあ雷鳥と思っておこう。オレが信じることで、オレの心の中では彼は雷鳥として生き続けるのだから。永遠に。
独標から山頂までは、小さなピークを10ヶ所ほど越えながら登っていく。「小さなピーク」と言っても3000mの山からすれば小さいというのであって十分デカイのだが、それを登ったり降りたりしながら登っていく徒労感を想像していただきたい。
もうこの辺の高さになるととうに森林限界を超えていて、石や岩ばかりの世界である。時には足元の崩れやすいガレ場を、時には巨大な岩にしがみついてよじ登っていく。
特にラストの西穂山頂へのクライミングがキツかった。ツルッツルの大岩で、手や足をかける場所がないのだ。どうやって登んのコレ。まあどうにかして登ったワケだが、降りの時は登りの3倍の恐怖を味わったことを記しておこう。
14時45分、西穂高岳登頂。
西穂から奥穂高・槍ヶ岳を望む。
槍は時々顔を出したが、奥穂は雲の中に隠れたままついに姿を現すことはなかった。
ちなみに西穂から奥穂への縦走路は、エキスパートのみが立ち入ることを許される日本屈指の難コース。オレくらいのレベルで安易に踏み込むと間違いなく死ぬ。
基本的に下界はガスで見えないが、一瞬ガスが晴れたりする。これは西穂稜線から見た上高地。
15分ほど山頂でボケェーッとして下山にかかる。
下山は登りよりも足首や膝にかかる負担が大きい。特にガレ場での下りはとんでもなくキツい。疲労も蓄積して集中力もなくなっている。滑落するのはこんな時だ。2度、死にかけました。
日も沈みかけた18時10分。やっとの思いで西穂山荘に到着。もう夕食の受付時間は終わったとの事なので、喫茶室でカレーライスを注文して食う。生ビール超美味ぇ。
部屋は7人での相部屋。暑いわオッサンのイビキはうるさいわで寝れんと憤っていたらいつの間にか寝てた。
ログインしてコメントを確認・投稿する