●007/慰めの報酬 (2008年 英米)
QUANTUM OF SOLACE
マーク・フォースター 監督
ダニエル・クレイグ
オルガ・キュリレンコ
マチュー・アマルリック
ジュディ・デンチ
ジャンカルロ・ジャンニーニ
ジェマ・アータートン
ジェフリー・ライト
◆物語(gooより転載)
初めて愛した女・ヴェスパーを失ったジェームズ・ボンドは、ヴェスパーを操っていたミスター・ホワイトを尋問し、背後にいる組織の存在を知る。早速捜査のためにハイチへと跳び、知り合った美女カミーユを通じて、組織の幹部であるグリーンに接近。環境関連会社のCEOを務める男だが、裏ではボリビアの政府転覆と天然資源の支配を目論んでいるのだった。ボンドは復讐心を胸に秘めながら、グリーンの計画阻止に動くが……。
◆黒感想。
0.予告編の感想。
お!早くもダニエル・クレイグ第二作か! 前作は「007誕生前夜」だったから、かなりマッチョで荒っぽいボンドだったけど、今回はお約束の「英国人スパイ」に見えるかな。あー、アクションは相当なものだけど、ボンドガールがいまいちっぽいなぁ。
1.本編をみての感想。
え? あれ? もう本編始まってるの? ああそうか、これ、前作「カジノロワイヤル」の直接の続きなんだ!
えーと。007映画にお約束の「本筋に関係ないアクションシーンでオープニング」がありません。油断してると置いてかれるぞ。そいでね、冒頭でアストンマーチンのトランクに入ってたのが誰だったのか、すぱっと思い出せないと、やっぱり置いてかれるぞ。でもって、「誰だっけ。どこだっけ」とか考えてると、次のアクションシーンを見逃すぞ。何せギリギリまで尺を詰めたせいで、「これからアクションシーンですよ〜」っていう親切なタメはないからな。
予習必須です。ホワイト、ヴェスパー、マティスって名前を聞いて、誰だか思い出せない人はこの映画を楽しめないでしょう。DVD安いし、コンビニかなんかで「カジノロワイヤル(ダニエル・クレイグ版)」を買ってきて、見終わったらすかさず映画館へGo!ってのが正しい作法。
で。相変わらずボンドはマッチョで乱暴です。当たり前だ。前作から1時間しか経ってないんだから。むしろ、カジノのシーンが長かった前作のほうがスマートだったかも。もっとこう、思わず苦笑しちゃうような英国式の駄洒落をききたいんだが、それはまたもお預けだ。
さらに、お色気シーンもなし。秘密兵器もなし。いやまぁ、人によっちゃ「どこが007映画だ」って怒るかもしれない。21世紀ですから。黒人がF1のチャンピオンになったり、合衆国大統領になったり、元ナチスがローマ教皇になっちゃったりする時代ですから。ほら、30年前なら、ボンドの持ってる携帯電話、どこでも電話できて、写真とれて、その写真を転送できたりする(つまりはごく普通の)携帯電話、あれが超秘密兵器に見えるだろう。むしろ時代がボンド映画に追いついたってことで。
お色気とガジェットを削り落としてまで詰め込んだアクションは、さすがに見ごたえありあり。冒頭のカーチェイスから始まって、陸海空に飛びまくり。DC-3の空中戦なんて初めてみたぞ。(敵機のパイロットはスティーブ・ヒントン!)欲を言えば、あのカッコいいアストンマーチンをもっと登場させて欲しかった。
2.役者について。
役者本人が体張って痛そうにアクションしてる。ボンド役に限らずだ。これを見ずして何をみる。保険屋さんは映画が完成するまで胃が痛かったんじゃなかろうか。
3.誰におすすめ?
前作「カジノロワイヤル」が気に入った人なら間違いなし! 「久しぶりにジェームズ・ボンドでも」なんてぇ方は、何がなんだかわからないかも。
◆重箱の隅。
これまた、邦題が判り難いなぁ。「愛した女を失った。その報酬として"ダブルオー"の肩書きを得た。この肩書きが慰めになるのか、ボンドの表情を追う。」って意味か? しかもこれ、「スペクター」や「スメルシュ」に代わる「組織」の名前と引っ掛けてあるから、単純に日本語にしたり、思いっきり意訳するわけにもいかない。でもカタカナだと何がなんだか、だしなぁ。
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