mixiユーザー(id:1320723)

2009年01月09日09:30

56 view

K-20 怪人二十面相・伝

●K-20 怪人二十面相・伝  (2008年 日)
 
佐藤嗣麻子 監督

金城武
松たか子
仲村トオル
國村隼
高島礼子

◆物語(gooより転載) 
 1945年の架空都市<帝都>。19世紀から続く華族制度により、極端な格差社会が生じる日本で、世間を脅かしている強盗がいた。“怪人20面相”と呼ばれるその強盗は、富裕層だけをターゲットとし、美術品や骨董品を魔法のようなテクニックで、次々と盗み出すというのだ。頭脳明晰でこれまでも数々の事件を解決してきた探偵、明智小五郎は、サーカスの人気曲芸師、平吉が謎の怪人20面相<K-20>だと疑い、捜査を始めるが…。

◆黒感想。 
0.予告編の感想。
 おおっ、北村版二十面相の映画化か! コリア楽しみだ。やっぱり初代二十面相から始めるんだろうか。うん、そうじゃないと話が始まらないもんね。サーカスのシーンもあるし、期待できるなぁ。 
 
1.本編をみての感想。
 ぬ…。娯楽映画としてみたら、そこそこ、いやかなりこれは面白い。「ALWAYS」のスタッフが作ったというだけあって、架空の1949年は、いかにもって感じで描かれてる。そこを走り抜ける主人公達もカッコよく撮れてる。役者(たとえスタントにせよ)が自分の肉体で飛んだりはねたりするのをみるのはとても気持ちがいい。ストーリーだって、ちゃあんとどんでん返しが用意されてて、しかもそれが爽やか方面に作用してる。気持ちよく映画館を後にできる映画だ。
 もっとも、若干「お約束」が目に付きすぎるのが個人的にはマイナス点(長屋の住人が、順繰りに主人公を励ましたり、松たかこの入浴シーンがあったり、その後で笑いをとろうとしてみたり、何より「この状況は全てお上が悪い」って事にしてたり)。ま、それは、気にならない人は気にならないだろうレベル。

 ただ。ああ残念ながら。

 これは江戸川乱歩版二十面相でもなければ、乱歩作品を読み込んで自らの解釈で二十面相を描きなおした北村版でもない。平成二十年版二十面相になっちゃってる。

 一連の二十面相シリーズで登場するもろもろのキーアイテムの使い方を間違ってるんだよなぁ。

 オートジャイロは羽柴家の持ち物ではなく、二十面相がフランスから輸入した個人用背負い式ヘリコプターであるべきだし、街の浮浪児を使いこなすのは小林少年の役であるべきだし、同じく鳩を使うのも小林少年であるべきだ。
 すごくもったいない。鳩を出すなら出すで、小林少年が使えば(たとえそれが原作どおりの使われ方でないとしても)「おお、ここで鳩を使うのか」と観客をニヤリとさせられるのに。

 しかも、そのオチ。これじゃあ続編の作りようがない。ここまで有名なダークヒーローなんだから、シリーズ化(原作もいっぱいあるしな)して欲しいのに。『透明怪人』とか『空とぶ二十面相』とか、映画向きのネタがたくさんあるのに。ああもったいないもったいない。

2.役者について。
 金城は男前。なのになんだそのへたくそな日本語は。あ、1949年が舞台ってことは、台湾出身の日本人って設定でもおっけーかも。松たかこって、いくつだっけ。まだ嫁入り前のウブな娘ができちゃうのな。
 
3.誰におすすめ?
 江戸川乱歩を読んだ事がないなら、娯楽映画としてオススメできちゃう。

◆重箱の隅。
 日本じゃあ1925年に普通選挙が始まってたんだけどなぁ。「お上が悪い」ことにするのは簡単だけどさ。長屋に住んでる人だって選挙権があったわけで。自分達の責任を棚に上げるのはどうかと思うぞ。
 
 それと、乱歩作品に共通する「エロ」がまるっきり見当たらないのはちょっとなぁ。(松たかこの入浴シーン? あれは「ギャグ」です)。原作では少年探偵ものですら、小林少年の金粉ショーがあったくらいなのに。


0 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2009年01月>
日 月 火 水 木 金 土
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

最近の日記

もっと見る