オスカー・エマニュエル・ピーターソン(ジャズピアニスト)。
1925年8月15日 カナダのケベック州オンタリオで生まれる。
幼少の頃は“魔法の指を持つ少年"、近年は“鍵盤の皇帝"の異名をとる。鬼のようなテクニックでピアノを弾きまくるが、決して粗い演奏ではない。音がすべて立っていて粒がハッキリし、キラリッと光る音色をもつ。
そして、なんといっても抜群のスウィング感がたまらない。
アート・テイタム(p)への尊敬の念が強く、彼からハーモニー概念とテクニックを学び、ナット・キング・コール(p)からタイム感覚を、ハーモニーの動きをつなぎ長いラインを美しく表現する方法はテディ・ウィルソン(p)から学んだという。
40年代に天才の名と共にデビュー、90年代初頭、病気で倒れていた時期をのぞいて常に第一線で活躍した。
「ピアノの前に座ると、デューク・エリントンが自分の一部になっている。エリントンだけじゃないよ。それは、ディジー・ガレスピーであり、サラ・ボーンであり、エラ・フィッツジェラルドであり、ビリー・ホリデイであり、チャーリー・パーカーでもある。彼らは私の中にいて、音楽で語りかけてくるんだ……」。
どの時代も高い水準の演奏を聴かせてくれるが、代表的なのは60年代のレイ・ブラウン(b)とエド・シグペン(ds)によるトリオだ。特に『ウィ・ゲット・リクエスト』(64年)『ザ・トリオ』(61年)は名盤。
2007年12月23日、生まれ故郷であるカナダのオンタリオ州ミシソーガ自宅で腎不全により他界・・・享年82歳だった。
残念ながらオスカーは旅立ってしまったが、ジャズを愛する者にとって彼が遺してくれた素晴らしい音楽達や彼の「スピリット」は何物にも代え難い「宝」だといえよう。
●世界の文化/芸術に貢献した人たちを顕彰する、高松宮殿下記念世界文化賞の第11回、音楽部門受賞
・・・そんな偉大なオスカーピーターソンをテーマにいろいろ語りあって行こうというコミュです!!
☆ちなみにトピック自由です☆