柳川高校(福岡県)-東芝-近鉄-オリックス
1982年7月27日生180cm/82kg
「八回ぐらいに親指の血マメがつぶれて、九回からストレートしか投げられませんでした。最後は失投です。外に投げるのが、内に入っていきました」
ドラマの始まりは、八回だった。6−2と4点リード。観客のだれもが香月の勝利を信じて疑わなかった。ところが、一死から武内に甘く入ったカーブを右翼席にソロホームランされると、一、二塁からは山野に同点の3ランを左翼席に叩き込まれた。香月自身、初の1イニング2被弾。まさか、まさかの同点劇だ。
血マメは福岡大会準々決勝にすでにできていた。指を塗り薬で固めて投げ抜いたが、完治しないまま甲子園に突入。そのマメがつぶれては、得意の速球も、カーブもナックルも投げることはできない。あとは、打たれる前に味方が点を取ってくれるのを待つだけだった。しかし、最後まで智弁和歌山の3番手・山野から、勝ち越し点を奪うことはできなかった。
「少し肩を休めてから、体を鍛え直してプロを目指して頑張りたいです。この3年間はいい思い出です」
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