- 詳細 2024年4月21日 16:05更新
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干した後の布団にくるまったとき。
夏休み前の学校の帰り道。
太陽の下で目をつぶって心を落ち着かせたとき。
春、秋の穏やかな陽の光で心地よい温度になった畳。
洗濯物を取り込もうとしたら、柔軟剤とは違う、乾いた香りがしたとき。
校長先生の話を聞きながら涼しい風と眩しい夕焼けを感じる、運動会の閉会式。
芝生の上で大の字になって寝転がったとき。
おばあちゃんちの縁側でうたたね。
昼下がり、満開の桜並木の下を散歩したとき。
小春日和に散歩したときにほんのり吹いてくる風。
芝生でサンドイッチ食べてるとき。
晴れた日の午後、園庭に出たときに香るあったかいにおい。
お昼休みに会社の屋上でお弁当を食べているとき。
雨上がり、水たまりがキラキラ輝くアスファルトの匂い。
寒い冬、コンビニまで行く途中にふと見上げた空から陽が射していたとき。
ベランダに干した洗濯物から漂う香り。
朝の通勤ラッシュ、ドアの近くで押しつぶされていたら、背中に陽射しを感じたとき。
元気いっぱいに咲く色とりどりの花たち。
日曜日、犬と一緒にのんびりお散歩しているとき。
初めてのデートで、川沿いを手をつなぎながら歩いたときに香ったあの人の匂い。
仕事で外回りをしているときに、高く建ち並ぶビルの合間から見上げた空。
夏の風に揺られて、緑に薫る木々たち。
高層ビルのオフィスから窓の外を眺めたら、ちょうど西の方へ日が沈んでいたとき。
「あ、おひさまのにおいがする」
いつか家族で行った山でおにぎりを食べていたとき。
片想いだったけど、大好きだった人と公園のベンチでずっとおしゃべりしてたとき。
保育園からの帰り道、外でいっぱい遊んだ息子の髪の匂いを嗅いだとき。
昔飼っていたネコがおでかけして帰ってきたとき。
毎日受験勉強でイライラしてたあの頃、息抜きに予備校の周りを探検したとき。
お母さんにおんぶされながら帰った夕焼けの帰り道。
夏の午後、友達の家までの長い下り坂を、一気に自転車で下っていたとき。
取り込んだばかりの布団の中で、ワクワクしながらかくれんぼしてたとき。
友達みんなで集まって、小さな森の中に秘密基地を作って遊んでいた放課後。
タイムカプセルを桜の木の近くに埋めた卒業式。
熱くなったプールサイドの上で準備体操をしてた水泳の授業。
新しい出会いに緊張しながら、慣れないスーツで出社していた新入社員一年目の春。
娘の生まれた日、笑顔とあたたかい光で溢れていた病室。
「あの時もおひさまのにおいがしてたなぁ」
具体的に表現できないんだけど、なんだかとてもあったかい。
ポカポカして優しい気持ちになれる。
私だけのおひさまのにおいと思い出。
晴れた日は外に出て『おひさまのにおい』を探してみてはいかがですか？
