司会者「さぁ、聖書を開きましょう」
緊張の一瞬。
新約・旧約聖書の前半ならわかるのだが。
司会者「ハバクク書1章の…」
えっ。
ハバクク?
どのへんだったっけ…
真ん中より後ろくらいだよな。
ホーセア、ヨエ、アモ、オバ、ヨナ、ミ〜、
ナーホム、ハバクク…あ、そのへんか。
司会者「それでは、わたしから時計回りで読んで
いきましょう。
『預言者ハバククが…』」
やばい。
次はわたしだ。
まだ開けない。
薄い紙の聖書をぺらぺらめくって苦戦している自分がやるせない。
これじゃ聖書をぜんぜん読んでないってバレてしまうじゃないか。
サっと開けたら「この人聖書読んでるな」って思ってもられるのに。
え〜い、もくじを見るか?
いや、もくじすら探しにくい。
やばいやばいやばい。
わたし「…あ、すいません。何ページか教えてくだ
さい。」