明け方6時27分(土曜・休日は6時29分)、そして深夜の22時46分、新大阪駅11番ホームからそろそろと発車する下り快速列車あり。
紀伊田辺行きである。
6時27分(土曜・休日は6時29分)発
http://
22時46分発
http://
新大阪を西に向かう大半の普通・快速・新快速電車は東海道線で次の大阪駅をめざすが、この紀伊田辺行きだけはスルーする。
通過さえしない。
普段は貨物列車、あるいは特急のはるか・くろしおしか使わない梅田貨物線をこの快速電車は通過してゆく。
貨物線を一日たった三本だけ走る旅客快速列車。
南行きが二本で北行きは一本の変則運行。
どうやって毎日その二本目の車両は確保されているのだろうか。
ミステリーはつのる。
しかも22時46分発の列車がその終着の紀伊田辺に着くのが日を越した1時47分。
あの有名な東京発高尾行きの中央線最終電車が高尾に着くのが1時37分。
いつのまにかこの22時46分発紀伊田辺行きが日本で一番遅い時間帯まで運転される列車になっているのだった。
もちろん夜行列車を除いての話だが…。
新大阪・西九条・天王寺・和歌山・そして御坊から終着紀伊田辺まで。
梅田貨物線を走る貴重な普通列車。
大阪のキタの街並がその車窓からひろく見渡せる列車でもある。
青春18キッパーなら乗らなきゃ損。
新大阪から一回も乗り替えせずに紀伊半島の町にたどり着ける。
しかも日本一遅い時間まで走る列車で。
ファン、いまも通勤帰宅で使っているひと、あるいはいつか乗ってやるぞというひとは集まってください。