「この世界に、引き金をひけ。」(←本作のキャッチコピーです)
中国政府は本作を含む日本製アニメ3作品が暴力賛美に当たるとして名指しで批判。
本作の場合、少年が核兵器の原料を強奪し、原子爆弾を製造する内容が問題視された。
・・・始まり・・・
青森の核燃料再処理施設で、二人の人物によってある物体が強奪される。
強奪犯の一人は、施設の床にスプレーで「VON」という謎のメッセージを書き残し、もう一人とともに施設を脱出する。
後に捜査関係者に対し、強奪された物体は「プルトニウム」と伝達される。
それから半年後。夏休み前、九重新と久見冬二がとある高校に転入してくる。
周りの注目に目もくれず、二人はある計画を進めようとしていた。
そして、二人は転入先で他の女子生徒からいじめられていた三島リサを気にかける。
リサは二人が幼少期に脱出した施設に残してきた幼馴染に似ていた。
・・・アテネ計画・・・
5歳以下の知能指数の高い孤児に新薬を投与し、人工的にサヴァン症候群に似た状態を作り出し、優秀な人材を育成しようという計画。
極秘裏に進められ、全国の孤児院から連れてきた26人の孤児が被験体となったが、新薬に耐え切れなくなった多くの被験体が死亡したことや、計画を嗅ぎ付けたアメリカの介入によって中止された。
・・・異様に凝った音楽・・・
渡辺監督はアイスランドの音楽から本作を発想し、劇中でも「寒い国の音楽」という言葉やアイスランド語のキーワードを登場させている。
それに従い菅野、共同音楽プロデューサー冨永恵介らが制作したサウンドトラックも、アイスランドのスタッフとミュージシャンを交え、シガー・ロス所有のレイキャヴィークのスタジオで録音を行った。
EDのAimerが歌う『誰か、海を。 EP』は、中でも秀逸である。
誰か、海を。 EP / Aimer
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