1970年代のアメリカの田舎町を舞台に繰り広げられる、11歳の少年と少女の淡く切ない初恋物語。
あらすじ
11歳の多感な少女ヴェーダ(アンナ・クラムスキー)は、葬儀屋を営む男やもめの父親ハリー(ダン・エイクロイド)と祖母の3人で暮らしている。
ある日家に若い女性シェリー(ジェイミー・リー・カーティス)がやってきて、死体のメークアップ係として雇われることになる。
次第にハリーと親しさを増していくシェリーにヴェーダは不安を感じるようになるが、そんな時彼女の心の支えになってくれたのが幼なじみの少年トーマス(マコーレー・カルキン)だった。
彼は、秘かに恋心を抱く詩の先生ビクスラー(グリフィン・ダン)に会いに行くのにも付き合ってくれる。
ハリーとシェリーの初めてのデートを邪魔して逃げ帰った時も、トーマスが一緒だった。
2人は森で釣りをしたり、大きな蜂の巣を木から落としたりして遊んだ。
ハリーはヴェーダに、さらに衝撃的な告白をする。
「パパはシェリーと結婚するよ」。
愛し合う2人にますます嫌悪を感じるヴェーダは、ことごとく2人の邪魔をする。
「どうして大人は結婚なんかするんだろう?」と疑問をぶつけるヴェーダを、トーマスはやさしく見つめるようになった。
森の川のほとりで、ヴェーダはトーマスにそっとキスをする。
しかし二人の淡い恋は悲劇的な結末を迎える。
森でヴェーダがなくした指輪を探していたトーマスが、蜂の大群に襲われて命を失ったのだ。
トーマスの葬儀の日、ヴェーダは彼の死に顔を見るや、泣きじゃくって外に飛び出し、尊敬するビクスラー先生の家に駆けつける。
しかしビクスラーと一緒にいたのは婚約者と名乗る女性だった。
「先生まで!」とショックを受けたヴェーダは、トーマスと行った川のほとりの木に登って涙を流した。
警官に連れられて家に戻ったヴェーダを、シェリーがそっといたわってくれる。
いつか、詩の教室に入会するためにシェリーのお金を持ち出したことを告白したヴェーダを、シェリーはやさしく許してくれた。
ヴェーダは翌日、ビクスラーの詩の教室でトーマスへの想いを込めた詩を朗読するのだった・・・
監督は「ドリーム・チーム」のハワード・ジーフ。
製作は「バックドラフト」のブライアン・グレイザー。
エグゼクティヴ・プロデューサーは「バックマン家の人々」のジョゼフ・M・カラーチョウローとデイヴィッド・T・フレンドリー。
脚本は、AFI出身のローリス・エレワニー。
撮影はポール・エリオット。
音楽は「愛の選択」のジェームズ・ニュートン・ハワードが担当。
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