アントン・ブルックナー(Anton Bruckner 1824-1896 オーストリア)の交響曲の中でも、特に第9番が好きだという人が集まるコミュニティです。
交響曲第9番ニ短調はブルックナー最後の作品です。1887年9月に作曲が開始されましたが、古い作品の改定や整理に時間を費やし、最初の3つの楽章は1894年の終わりになってやっと完成。続いてブルックナーは終楽章の作曲に取りかかったものの、1896年10月11日の死の時までに完成することができませんでした。
ブルックナーは、この曲の第3楽章を作曲中だった1893年に、遺言状を書いており、この作品を「愛する神に捧げるつもりで書いた」と言ったと聞きます。
この作品には、ブルックナーのそれまでの10の交響曲を集約していると言われ、神秘的で、宗教的な崇高さが際立っています。大器晩成の代表選手だったブルックナーが最後の最後に、究極の次元、つまり神の領域に到達したと言っても過言ではないでしょう。
未完成とはいえ、書き上げられた3楽章だけで演奏時間は1時間前後もあります。フィナーレが遂に完成されなかったことは、残念なことですが、ブルックナーは最後まで曲の完成に集中し、死の日も午前中までフィナーレの作曲に取り組んでいました。
未完の終楽章で、ブルックナーは全体にわたって膨大なスケッチを書き残しました。これらのスケッチを補完して、4楽章の完成版を作り上げようという試みが度々なされています。ある程度成功しているのはウィリアム・キャラガンによる補筆版と、その後に試みられたジョン・A・フィリップスのチームによる補筆版です。
終楽章を補完し、曲のあるべき姿を取り戻そうという試みは有意義で、部分的にはブルックナーの筆致に迫り、学術的な意味合い以上の感慨を与えるものもあります。
しかし実際の第9交響曲の演奏会では、未だに最初の三つの楽章のみが演奏されることがほとんどです。
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