世界各地への徹底したフィールドワークに基づき、「文明の生態史観」を初めユニークな論考を次々と発表され、生態学及び民族学のみならず、文明論及び情報論にまで及ぶ幅広い学問を体系化され、その功績は、高く評価されている。
更に、研究組織としての大学共同利用機関及び展示施設としての博物館という二つの顔を持つ、アジア最大規模の博物館である国立民族学博物館の創設に尽力されるとともに、その初代館長に就任され、19年の永きにわたり卓抜した先見性と豊富な知識をもって、この博物館の運営に努められ、現在も、民族学の研究及び発展に大いに尽力されている。
また、教育の面においても、幅広く後進の育成に尽力されるとともに、文化勲章受章者として多方面に活躍されるなど、学術文化の向上に大きく寄与されている。(以上引用)