Ch.d'Yquem
世界最高峰の甘口ワイン 貴腐ワイン
フランスはボルドー、ソーテルヌ地区は、世界で最も素晴らしい甘口ワインを産する地区。
この地区では、1855年にシャトーの格付けが行われた。その中でもひときわ輝きを放つ貴腐ワインが ”シャトー・ディケム” である。
貴腐(きふ)とは、成熟した白ワイン用品種葡萄(リースリングやセミヨンが代表的)の果皮に、ボトリティス・シレネア(Botrytis cinerea) というカビ菌が付着することによって発生する現象
である。
このボトリティス・シレネア菌が葡萄の果皮に付着すると、果皮のロウ質が壊され、果汁中の水分が蒸発し、糖分が濃縮される。この水分の蒸発によって出来る干しブドウの様な状態になるしなびた葡萄のことを「貴腐葡萄」(きふぶどう)と呼ぶ。菌の作用により、果皮の蝋質が破壊され果実内の水分が蒸発して糖度が著しく高まり、菌の代謝により貴腐香と呼ばれる独特の香りを持つようになる。
この貴腐葡萄を使って造られた極甘口のワインは「貴腐ワイン」と言われ、 主にデザートワインとして飲まれる。
「貴腐」とは、腐敗したように見える外見からは 想像できないような芳香と風味を持ったワインが醸造されることからつけられた名前で、 フランス語でプリテュール ノブル (pourriturenoble)、ドイツ語では エーデルフォイレ (edelfaule) と言い、いずれも「高貴なる腐敗」という意味である。
そのワインは、琥珀色のローブを持ち、アカシアの花から採った蜂蜜のような香りの、甘くアンズに似た酸味を感じさせる素晴らしいものとなり、時を経るとともにその魅力を開花させる。
”シャトー・ディケム”は、ソーテルヌ地区の特別一級である。
ブドウはセミヨン種80%、ソーヴィニヨン種20%を使用し、新樽で約3年間熟成させる。
ワインはとても長命で、当たり年のものは10年を経てようやく開き始める。
2001年はソーテルヌ最高の年と言われている。