- 詳細 2022年9月29日 00:34更新
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//カルロ・クリヴェッリ(Carlo Crivelli 1435/40-1493)//
15世紀初頭にヴェネチアに生まれ、マルケ州はアンコーナやアスコリ・ピチェーノを中心に活動した画家。15世紀（Quattrocento）といえば初期ルネサンスの時代でレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロといった巨匠達に代表されるように、これまでのゴシック様式やビザンティン様式からの脱却を図ろうとする画家達が活躍した時代です。
その中にあってカルロ・クリヴェッリは精神性を重んじるゴシック様式と装飾的なビザンティン様式を保ち続けたことから、時代から遅れた画家として比較的に評価は低いものがありました。しかしながら、その妖艶なまでの人物描写は現代の感覚でも十分に鑑賞に堪える高いクオリティを保っており、これはこの画家の本来のレベルの高さを意味すると言えます。
代表作として《S. Maria Maddalena》（「マグダラのマリア」）や《L'Annunciazione》（「聖エミディウスを伴う受胎告知」）が有名で、ファンの方も多いとは思いますが日本での紹介事例や書籍の類はほとんどなく、なかなか一般の知名度は高まっていないというのが現状です。
ということでこのコミュニティは、カルロ・クリヴェッリやその周辺の画家に興味のある方との情報や想いの共有を図る場として、活用いだだければと思います。ちょっとした質問からアカデミックな話題まで幅広く扱って行きたいと思っています。
管理人自体もカルロ・クリヴェッリに巡りあって日が浅いのですが、いろいろ勉強して得た内容をフィードバックして行きたいと思っていますので、僭越ながらよろしくお願い致します。
