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分析哲学

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詳細 2024年2月7日 19:48更新

分析哲学とは,フレーゲ,バートランド・ラッセル,前期(『論理的哲学的論考』の)ウィトゲンシュタインなどを淵源とし,カルナップやシュリック,エイァーなどの論理実証主義,後期ウィトゲンシュタイン,オースティンなどを始祖として始まった,英米の幾つかの哲学的新潮流を大まかにまとめて呼ぶ語であって、そもそもは言語や論理の考察を主題とする哲学だったはずでした。しかしながら、クワインの著名な論文「経験主義の2つのドグマ」で論理実証主義(ウィーン学団)に最初の一撃が加えられた後、もはや言語や論理に留まらず、美学や倫理の問いにいたるまで考察の主題は様々にわたる。

第二次世界大戦後、論理実証主義者達が多数アメリカに亡命した影響で、英米圏の哲学はほぼ分析哲学と言っても過言ではない。もはや主題や方法論によって分析哲学/分析哲学ではないもの、と分類するよりも一つの哲学の流派として捉えた方がわかりやすいかもしれない。分析哲学の中では最近だと、もともと分析哲学が関心を持っていた「言語哲学」や認知科学の成果を利用した「心の哲学」などが盛ん。

といいつつも、個人的には、今までの哲学との違いは、どんな主題をとりあげるにせよ、哲学の思考にある種の概念の明晰さ(klar)や緻密な論証を求める点にあるように思われ、それは哲学に科学理論に代表されるような理論的なものを志向させる傾向が強い。それは終始、理論的なものを拒否していたウィトゲンシュタインやウィトゲンシュタインのメタ哲学的な(哲学のあり方)スタンスに共感を覚える人々に危惧を抱かせる結果にもなっている。
(このあたりの事情は、飯田隆「分析哲学としての哲学/哲学としての分析哲学」『現代思想』2004年7月号 参照)

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開設日
2004年12月17日

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カテゴリ
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