* コミュニティ対象領域
高速トランスポート通信
* TCP の問題点
近年、ネットワークの広帯域化・広域化が急速に進んでいる。しかし、インターネットで現在最も利用されてるトランスポート層通信プロトコル TCP は、広帯域ネットワークにおいて効率的なデータ転送を行なうことができない。
* 様々な解決へのアプローチ
** エンドホストのみによる輻輳制御
*** loss-base
- 代表的なプロトコル:HS-TCP、BIC TCP、
H-TCP、TCPWestwood+
- パケット棄却によって輻輳を検知
- 輻輳以外で発生する棄却に反応してしまう
***delay-base
- 代表的なプロトコル:TCP Vegas、FAST TCP
- パケット棄却+キューイング遅延によって輻輳を検知
- ACKが遅延してしまうと、うまく動作しない。
**ルータ支援型の輻輳制御
- 代表的なプロトコル:TCP+ECN、CADPC/PTP、VCP、
XCP
- ボトルネックとなるリンクにあるルータの変更が必要
**その他
- Grid FTP
- 並列 TCP コネクション数がグッドプットに影響
* XCP の輻輳制御機構
- 輻輳ヘッダを用いて、送信ホストとルータ間で情報を交換する
- 送信ホストは以下の情報を XCP ルータに通知する
- 現在の輻輳ウィンドウサイズ
- ラウンドトリップ時間
- 希望する輻輳ウィンドウサイズの増減値
- XCP ルータは、以下の情報を送信ホストに通知
- 輻輳ウィンドウサイズの増減値
- XCP ルータの制御機構
- 効率コントローラおよび公平コントローラに分離
- 効率コントローラは、ルータの利用率を制御(MIMD)
- 集約フィードバックφを計算
φ = α d S - β Q
α、β : 制御パラメータ
d : 共有するフローの平均ラウンドトリップ時間
S : 出力リンクの空き帯域(到着レートと出力リンク帯域の差)
Q : XCP ルータのキュー長
(一定間隔の間の現在キュー長の最小値)
- 公平コントローラは、XCP フロー間の公平性を制御(AIMD)
- if φ ≧ 0 then
- φを各 XCP フローに均等に分配
- else
- φを各 XCP フローの転送レートに比例して分配
(転送レートが大きいフローほど減少量が多い)
* 自己紹介は↓でよろしくお願いします
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* XCP 関連のサイト
XCP@ISI
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Dina Katabi(XCP 設計者)
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Internet draft
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