94歳の新人が衆院選出馬、葬式代切り崩し当選 目指す 12月13日 14:30 提供:ロイター
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[東京 12日 ロイター] 16日に投開票を 迎える衆議院議員選挙。埼玉12区に無所属新人 で立候補している川島良吉さんは、今回の選挙で 最高齢となる94歳だ。
出馬の動機は、既成政党の足並みが揃わない分裂 状態に我慢ならなかったことだった。「たまたま テレビを見ていたら、1人でも立候補できること が分かった」と語る川島さん。供託金の300万 円は、自分の葬式代を切り崩して捻出したという 。立候補締め切りの3時間前に滑り込みで届け出 たが、その際、窓口の女性から「本気ですか」と 尋ねられたそうだ。
川島さんは妻や多くの友人をすでに亡くしており 、家族会議を開いてサポートを呼び掛けた。表立 った街頭活動はしていないが、反原発などを公約 として記載したポスターは掲示板にしっかりと貼 られている。
選挙戦で注目を集めるテーマの1つに、尖閣問題 などで冷え込む日中関係が挙げられるが、日中戦 争で7年間従軍した経験を持つ川島さんは、「戦 後の厳しい状況を生き抜く上で、中国人は私を助 けてくれた。私は彼らを良く知っている」と話す 。
高齢化社会が進む日本で、川島さんは文字通り彼 らの代弁者として選挙戦に臨む。