1830年、タンカレーはイギリス・ベッドフォードシャー地方の3世代に渡る聖職者だったチャールズ・タンカレーによって生み出されました。彼は、先祖の作ったといわれるエリクサー(霊水・秘薬)に並ぶものを作るという夢を実現したいと考え、聖職者という職を捨ててロンドンのブルームズベリー地区に小さな蒸留所を設立しました。
1868年には息子であるチャールズ・ウォー・タンカレーに事業は引き継がれ、その後1898年に同じジンメーカーであるゴードン社と合併、世界に進出する基盤を整えました。
1941年、第2次大戦でほぼ全ての蒸留所が破壊されてしまいますが、焼け残った一部の蒸留所を使い、事業は続けられます。中でもその時残ったオールドトムと呼ばれる蒸留器は現在でも使用されています。
タンカレーの原料はそれぞれ吟味されたものになっており、その詳細はイタリア・トスカーナ地方の契約農家で厳選して収穫されたジュニパーベリー、ウクライナ・クリミア半島からのコリアンダー、そしてアンゼリカと最高品質の穀物になります。
これらの原料をもとに「予備」・「浄化」・「整流」と3回の蒸留を行い、最後に前述の蒸留器・オールドトムを使って完成させます。タンカレーの製法の特徴はこの4回の蒸留にあります。
タンカーレをこよなく愛する人よ。
その魅力、楽しみ方などについて話しませんか?