1997年(平成9年)、フランスで刊行された『共産主義黒書』は、共産主義とその信奉者たちによる思想的・組織的な「犯罪」を検証した稀にみる名著となった。
筆者であるステファン・クルトワは、この本を刊行する動機に触れ、自分や周囲の多くがマルクス・レーニン主義やトロツキズムないしは毛沢東思想などのコミュニズムに魅了され、活動に無批判に盲従していたこと、以降・その無分別な言動を批判してことがこの研究に深い影響を与えたとしている。
まして、彼らは極右やファシストに転向したわけでもなく、冷静・客観的にマルクス主義の動向を観察ているものとしている。
共産主義による犠牲者の数は8.000万人から1億人といわれている。
旧ソ連 2000万人
中国 6500万人
北朝鮮 200万人
カンボジア 200万人
キューバ 15万人
ベトナム 100万人
東欧諸国 100万人
※コミンテルンと権力を掌握していない国の共産党
約1万人
=総計 1億人