Local Area Network(ローカル・エリア・ネットワーク)とは、広くても一施設内程度の規模で用いられるコンピュータネットワークのこと。その頭文字をつづったLAN(ラン)と書かれる場合も多い。一般家庭、企業のオフィスや研究所、工場等で広く使用されている。
目次
[非表示] 1 定義
2 LANの種類
3 LANの歴史
4 LANの分類 4.1 ネットワーク形態による分類 (アーキテクチャ)
4.2 トポロジーによる分類(レイヤ2以下)
4.3 変調方式による分類(レイヤ1以下)
5 関連項目
定義 [編集]
LANの標準化組織である米国電気電子技術者協会(IEEE)や国際標準化機構(ISO)での定義によると、
1.限定された広がりをもつ地域で、コンピュータをはじめとする様々な機器の間で自由に情報交換ができる。
2.導入したユーザーが主体となって管理・運営する(電気通信事業者資格が不要)。
3.異なるベンダーで作成された機器をLANに接続でき、相互に通信可能(マルチベンダ接続)。
といった特徴をもっている。
LANの種類 [編集]
かつては様々な方式のLANが使用されていたが、現在ではイーサネットと、インターネットの(レイヤ4以下の)プロトコルであるTCP/IPを組み合わせるタイプ(イントラネット)が一般的である。
最初に発明されたLANがイーサネットであることから[要出典]、イーサネットとLANがほぼ同義の意味で使用される場合も多い。
近年は無線方式による、無線LAN(IEEE 802.11シリーズ)も普及している。
HomePNAは家庭内の既設電話線を利用するLANである。
既設の電灯線・配電線を利用するPLCも家庭内LANの新技術として注目されている。
LANの歴史 [編集]
1970年 大阪万博で提唱・試験的に運用される。
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LANの分類 [編集]
レイヤについてはOSI参照モデルを参照の事。
ネットワーク形態による分類 (アーキテクチャ) [編集]
ネットワーク形態による分類では、Peer to Peer型LANとクライアント・サーバ型LANに分けられる。
ピア・ツー・ピア型LANでは、サーバ専用機を必要とせず、接続されたすべてのコンピュータは対等の関係にある。導入や運用が簡単で、コストも安く抑えられるが、処理能力は回線速度と各コンピュータの能力に依存するため、高速な処理には向かない。
クライアント・サーバ型LANでは、サーバ専用機を用意し、細かなアクセス権設定やデータ保全機能が備わったネットワーク・オペレーティング・システム(NOS)で管理される。大規模なLANはこのタイプである。
トポロジーによる分類(レイヤ2以下) [編集]
トポロジー(形状)による分類では、スター型、バス型、リング型の3つに分類される。
スター型LANは、中央に集線装置であるハブを置き、すべての端末を接続する形である。配置の変更が柔軟に行え、故障箇所の特定もしやすいことから、広く普及している。ただし、ハブ部分で故障が起きた場合には全端末で相互通信が不可能になるため、信頼性が必要な場合はハブを二重化するなどの対策をとることが多い。
バス型LANは、バスと呼ばれる伝送路に接続する形であり、基幹ケーブルに短冊状に端末がぶら下がるような形となる。バス上の一部で故障が発生した場合、故障点を超える通信は不可能になる。構成上、バスを増やす以外に信頼性向上の手段がないため、信頼性向上は難しい。
リング型LANは、端末を順次伝送路につないでいく形であり、伝送路が数珠つなぎの円形となる。伝送路及び伝送路機器に障害が発生するとLANが停止するため、伝送路を2重にする場合が多い。また2重化することにより、途中、伝送路機器の故障、伝送路の切断などの各種障害に対し非常に強くなるため、基幹用に用いられることが多い。
スター型
バス型
リング型
変調方式による分類(レイヤ1以下) [編集]
変調方式による分類では、ベースバンド方式とブロードバンド方式に分けられる。
ベースバンド方式は、コンピュータで扱われるディジタルデータを符号化し、変調せずに電気パルスとして伝送路に送信する方式である。イーサネットやFDDI (TP-PMD, CDDI) がこの方式である。
ブロードバンド方式は、コンピュータで扱われるディジタルデータを符号化し、変調して搬送波としてアナログ伝送路に送信する方式である。IEEE 802.4(トークン・バス)がこの方式である。
関連項目 [編集]
Wide Area Network
イーサネット(Ethernet)
トークンリング(Token Ring)
IEEE 802.11
LANパーティー