とりあえず「あずにゃん」と叫びたい人
あずにゃんのツインテールが好きな人
なぜかあずにゃんグッズが増えていく人
大歓迎です!
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シーン1:あずにゃん叫び道場
初めてで叫び方がわからない!
という方のために叫び方の例を載せておきます。
参考までにどうぞ。
<一の型>
直立し、腰両脇に拳を当て「あずにゃん」と発する
<ニの型>
両膝を抱えるように座り、太股のあたりに視線を固定しつつ「あずにゃん」と発する
<三の型>
目を大きく見開き周囲180度を見渡す
一拍置いた後、全力をもって「あずにゃん」と発する
<四の型>
直立姿勢で力を抜き首を右45度傾ける。
相手の「あ」が聞こえた瞬間、すぐさま「あずにゃん」と発する
右手は揺らしてタイミングを取ると実戦的
<五の型>
両拳を軽く握り、親指の爪を両こめかみに当てる
この際、脇をしめ、肘を前方にやや突き出し、親指が天を指すようにすると一層美しい
そのまま「けいおん部へようこそにゃん」と発する
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シーン2:徹夜明け
ツインテールの少女はディスプレイから顔を上げる
「ふぅ、つかれたなぁ」
軽く伸びをした梓は、カーテンが淡い紫色に染まっていることに気づいた。
もう朝じゃないですかぁ
不覚だ。さっき時間を確認したときはまだ2時過ぎだったと思うのだが。
まぁ、ここらで一服しますか。
猫がプリントされたティーカップにコーヒー1さじ半を投入する
こぽこぽとお湯を注いだらいい香りが漂ってきた。
そしたら
隣の机に突っ伏した栗色の塊がもぞっと動いた。
「ううん…うい〜?」
唯先輩寝ぼけてる!
徹夜明けの変なテンションの私はいたずらしたくなっちゃうじゃないですか!
「お姉ちゃん!コーヒー飲む?」
似てるかな?
「コーヒー…いらない。にがい…」
「お姉ちゃんの好きな紅茶もあるよ〜」
「ん〜…?」
気づいちゃったかなー。と思いつつ先輩のカップにお湯を注ぐ。
こんなかわいい状態の先輩を起こすのは心苦しいけど、そろそろ進捗報告やりますし。
あま〜い紅茶でも飲んで目を覚ましてくださいね。
なんてティーバッグをちゃぷちゃぷやっていたら
ガタッ!
先輩がいきなり立った。
先輩は私のほうを向くやいなや、ツインテールの根元をガッシリと掴み
げに恐ろしき力でツインテールを前へ後へゆすり、
「あ゛ ず に゛ ゃ゛ ん゛!!!!」と叫び候。
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シーン3:放課後贖罪タイム
割れた窓ガラスから雨風が進入しているらしく
校舎の床や階段はところどころ腐っている。
みしみしを音を立てる階段を登りきると、音楽室の扉がある。
すぐ手前の壁にはひび入っており、表面も少し剥がれているが
廃墟と化した校舎の中で、しかしこの扉だけが異様なほどに綺麗だった。
私が扉にそっと耳を当てると
微かに声が聞こえてくる。
(・・・・・・・・・・・・ヤッ・・リム・・チャンノオチャハオイシーネ・・)
(ゼンリョクデドウイダヨン!・・・)
目を閉じて想像する。
そこでは4人の少女が居て、紅茶を飲みながら談笑していた。
(・・ユイ、ホッペタニクッキーノカケラツイテルゾ)
(エエ・・ドッチノホウ?)
(・・・ウフフ、ユイチャンカワイイワ・・・・)
先輩達はとても楽しそうだった。
きっとこの扉の向こうはオレンジ色の光で満ちていて
ずっと穏やかな時間が流れているのだろう。
(・・・ソウイエバ、アズニャンオソイネ・・・)
唯先輩の声だ。
そういえば唯先輩、ずいぶんと長い間「あずにゃん分」を摂取してないですね。
でも、私はそちらに行くことができないですから・・・。
ぽろぽろと涙がこぼれていた。
一体、いつになったら私の罪は赦されるんでしょうか
答えるものはどこにも居ない。