強迫性障害(きょうはくせいしょうがい 英: Obsessive-Compulsive Disorder, OCD)は、精神疾患のひとつ。以前は強迫神経症と呼ばれていた。
強迫観念と強迫行為からなり、両方が存在しない場合は強迫性障害とは診断されない。
強迫観念(きょうはくかんねん)とは:
本人の意志と無関係に頭に浮かぶ考えやイメージで、恐怖・不快感・強い不安感を生じさせる観念。普通の人にも見られるものだが、普通の人がそれを大して気にせずにいられるのに対し、強迫性障害の患者の場合は、これが強く感じられたり長く続くために強い苦痛を引き起こす。振り払おうとしても、繰り返し生じる。
強迫行為(きょうはくこうい)とは:
不快な強迫観念から生まれる恐怖・不快感・強い不安感を打ち消したり、振り払うために行う行為。それをやめると不安や不快感が伴うためになかなか止めることができない。
大半の患者は自らの強迫行為が「奇異」であったり、「不合理」であるという自覚を持っているため、人知れず思い悩んだり、恥の意識を持っている場合が多い。(「考えすぎ」「心配しすぎ」「ばかばかしい」)