茨城県ひたちなか市。福島第一原発から約130kmに位置するこの地は、今回の事故で、放射能で汚染されてしまった。テレビや新聞は「ただちに健康に被害はない。」と繰り返すが、事故から4か月以上たった今でも、多くの小中学校、幼稚園では何の対策もなされず、子供たちはセシウムの降り積もったグランドを走り回っている。給食には地元の野菜と牛乳が出され、子供の将来の健康被害を懸念する親の声は、あまり重要視されない。というか、行政も学校も、まったく聞く耳を持っていないようにさえ見える。無論、こんな大惨事が日々起こるわけではい。初めて直面する問題に、誰もが戸惑い、対応が遅れているのは理解している。しかし、毎日安全かどうかわからないものを、子供に与えなければならない母親の心中は、けっして穏やかではない。
希望のかけはし会は、ひたちなか市に住む親を中心に、放射能被曝から子供を守りたいという思いで活動しています。親が子を安心して学校や幼稚園、保育園に送り出せる社会を取り戻すためには、今、同じ強い意志を共有するみんなが、情報や知識を分かち合うことが不可欠です。ひたちなか市と隣接する市町村に住み、同じ気持ちで独自に学んだり、活動されている人やグループの力をここで結集していく事を目的とします。