サラ・パレツキーは1982年に女性探偵ヴィク(V・I・ウォーショースキー)を主人公とした『サマータイム・ブルース』でデビューしました。それ以来ハードボイルド女性探偵小説作家の代表として活躍しています。
ヴィクはシカゴに住んで普段は金融調査専門の私立探偵として生計をたてていますが、知り合いとか身内に頼まれた事件を調べるうちに、大企業や大病院の壁が前に立ちはだかり、命がけで闘うことになります。
1986年、女性作家地位向上のための団体「シスターズ・イン・クライム」の創設にかかわり、初代の会長になりました。『ウーマンズ・アイ』等のアンソロジー編集はその活躍の一環です。『ウーマンズ・アイ』序文を読むとフェミニストとしてのサラ・パレツキーがわかります。
1988年『ダウンタウン・シスター』で英国推理作家協会賞シルヴァー・ダガー賞を、2002年にはイギリス推理作家協会から、作家活動全般を評価されてダイヤモンド・ダガー賞を、2004年には『ブラック・リスト』でイギリス推理作家協会賞のゴールド・ダガー賞を受賞しました。
1985年に日本に紹介されてからは、多くの女性たちに支持されており、世界唯一のヴィクのファン・クラブがあります。シカゴ在住の会員がサラさんのサイン会に出席したとき、横にいたアメリカ女性に「日本にはヴィクのファン・クラブがあるそうね」と話しかけられました。彼女が「私は会員です」と返事したのはいうまでもありません。実は私がそのヴィク・ファン・クラブの世話人をしており、サイト管理者でもあります。
ファン・クラブのサイトは
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このサイトには、サラ・パレツキーの紹介ページとともに、ヴィクが活躍するシカゴについて、ミステリーについて、会員のエッセイ集、管理人の日々を綴る日記があります。
ヴィク・ファン・クラブは、毎月会報(ヴィク・ファン・クラブ ニュース)を発行し、毎月大阪で例会を開いています。
会員募集は随時、年会費は5,000円です。
サラ・パレツキーの著作
■ヴィク・シリーズ長編小説
サマータイム・ブルース
レイクサイド・ストーリー
センチメンタル・シカゴ
レディ・ハートブレイク
ダウンタウン・シスター
バーニング・シーズン
ガーディアン・エンジェル
バースデイ・ブルー
ハード・タイム
ビター・メモリー
ブラック・リスト
ウィンディ・ストリート
■短編小説集
ヴィク・ストーリーズ
■ヴィク・シリーズ以外の小説
ゴースト・カントリー
■その他
エッセイ「手に負えない女たち」(松岡和子訳)『ファミリー・ポートレイト』所収
■アンソロジーの編集
動物たちは共犯者
ウーマンズ・アイ(上下)
ウーマンズ・ケース(上下)
※エッセイ「手に負えない女たち」以外はすべて山本やよいさんが訳しています。出版はすべて早川書房です。
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