ザ・スペイスメン
田代久勝(lg)稲毛富士夫(sg)原田良一(b)平野忠宏(eb)池野成秋(o)亀井一郎(信夫)(parc)堀直昭(d)/渡辺広(G)小坂春来(tsax)須藤弘児(tp)藤田武人(tp)山田信行(tp)
おもにビクターで活躍していたメジャー・エレキ・バンド。
もともとは学生バレーボール選手として活躍したという原田良一が昭和30年代に作ったジャズ・バンドだったが、素晴らしいエレキギターの使い手を得ていつの間にかエレキバンドになってしまったグループ。管楽器のセクションまであったのはジャズバンドという出自の名残。川崎の「フロリダ」がホームグラウンドだった。
橋幸夫のエレキもののバックのほか、シングル、アルバムを問わず名盤を多数吹き込んだ日本エレキバンド史の最重要グループのひとつ。
アストロノウツのコピーに定評あり。67年の終わりにJトップスになった。 ボーカル部門はジャイアンツ(のちのアイドルス)として独立した。
危うい感覚で弾きまくるツインリードのギター、ひたすらベース音を細かく刻むベース、すっとこどっこいなズンドコドラムという世界に誇れるサウンド。
スクランブラーズというアメリカのバンドに偽装したレコードもリリースしている。
(ディスコグラフィー)
39年10月「ジングルベル/赤鼻のトナカイ」(ビクターSPV28)(シングル)
39年11月「ホットロッド・パーティー/スクランブラー」(ビクターSPV26)(シングル)
39年12月「ブルー・クリスマス/サンタが街にやってくる」(ビクターSPV27)(シングル)
40年2月「お座敷サーフィン」(ビクターSJV87)
40年5月「ハワイアン・サーフ・ギター」(東芝TP7062)
40年6月「狂熱のエレキギター」(ビクターSRA5001)12曲中5曲。スクランブラーズの変名でエレキインストの名曲を演奏。アストロノウツ、デュアン・エディと伍して収録されている。
40年8月「エレキ・ダイナミカ」(ビクターSJV121)
40年8月「若いダンスパーティー」(ビクターSVC103)
40年某月シャンティズ、サーファリス、ストリング・アロンズと伍したアルバムあり。(ビクター)
40年9月「10番街の殺人」(ビクター)
40年10月「エレキギターでヒット・メロディーを」(ビクターSJV140)
40年11月「エレキギター万才」(ビクターSJV147)
40年11月「若いダンスパーティー2夏の日の想い出」(ビクターSVC111)
40年11月「若いダンスパーティー3モンキー&クリスマス」(ビクターSVC119)
40年12月「アワ・クレイジー・ダンス・エレキギターで民謡を」(ビクターSJV156)
40年12月「琴とエレキギター 愛して愛して愛しちゃったのよ」(ビクターSJV157)琴は米川敏子。
41年4月「桜音頭ア・ゴー・ゴー」(ビクターSJV203)
41年4月「若いダンスパーティー1966」(ビクターSJV186)
41年5月「若いダンスパーティー4」(ビクターSVC138)
41年7月「エレキで盆踊り」(ビクターSJV203)
41年7月「エレキ・ダイナミカ第二集」(ビクターSJV204)
41年7月「ダイアモンド・ヘッド/10番街の殺人」(ビクターSJET1947)(シングル)
42年5月「今夜は踊ろう 魅惑の12弦ギター」(ビクターSJV265)
42年6月「エレキが踊る日本民謡」(ビクターSJV273)
42年11月「センセーショナル・サウンド・オブ・スクリーンミュージック〜アンダーグラウンド・ディスクNo.1」(ビクターSJV307)
43年2月「アンダーグラウンド・ディスク・ヒッピー・ア・ゴーゴー・サンフランシスコ」(ビクターSJV335)バガボンズという尺八と琴のユニットのバッキングをつけたもの。