アドベンチャーのあらまし
キャラクターが11レベルに達すると、視野や世界観が一変する。『シルヴァー・クロークス戦記 巨人族の逆襲』は、そうした変化を強調した伝説級ならではの素晴らしいゲーム体験を冒険者たちに提供しようとするものだ。
背景
“暁の戦”の終結に伴い、一部の神々はいくつかの予防策を講じた。この世界の辺境に広がる闇のなかから再び脅威が立ち現れたとき、人々が自分たちの身を守れるようにという配慮からである。そうした予防策の一環としてアージェントの都が築かれ、パラゴン協約が結ばれた。全世界の文明圏に暮らす諸国万民のあいだで交わされたこの合意は、一個の集団相互防衛態勢を導入し、その最前線にアージェントを置くものであった。
パラゴン協約により、街の守り手および代理人としてアージェントに奉仕する闘士たちを供給することが、あらゆる国や帝国の義務となった。具体的には伝説級の勇者たちがみずから進んで、あるいはさまざまな手段で抜擢され、アージェントの城壁の上に持ち場を得たのである。そのかみ、ヴァルダー、バイル・トゥラス、アルコシア、ネラスといった古代帝国やその他の国々が、アージェントに奉仕する闘士たちを定期的に送り出していた。
こうした闘士たちは脅威の芽が生まれたときにはいつでもそれを調査すべく、単独で、またはチームを組んで仕事をした。もっとも、彼らの人数といってはせいぜい小規模な強襲部隊を1つか2つ組める程度であり、彼らの目が全世界にあまねく行き届いていたとは言えない。おのずと彼らの努力は最も深刻で最も異界的な脅威に対して集中的に振り向けられた。すなわち、“彼方の領域”に棲む強大な実体やデーモン・ロード、あるいはプライモーディアルといった存在によるこの世界への侵攻であり、これらは闘士たちが調査し、対処しようとした数々の脅威のなかで最もありふれたものだったと言える。しかしながら、彼らは軍隊と呼べるほどの規模を持たなかったため、数あるその他の危機への対応は冒険者や国々や普通の人々が─自分たちにできる範囲で─引き受けるしかなかったのである。