昭和57年、3500形のラスト4両が竣功した直後、
実に10年ぶりとなる新型通勤車が登場した
京成 3600形
通勤車では初となる完全6両固定編成。
これもまた通勤車では初となるチョッパ制御車。
通勤車では久方ぶりの「クハ」。
側窓が1枚下降窓になり、かつ大きくなってゆったりとしたサイドビュー。
これもまた通勤車では初めての下枠交差パンタ&ダブルパンタ装備。
ヘッドマークのような前面種別表示幕。
8両化を見越した車番体系。
経営再建の佳境にあった最中に登場したこの新型車に、
ファンのみならず利用者も、
京成電車の未来に明るい希望を抱いたのだった・・・
その後、年間1〜2編成の増備を続け、
製造メーカーによって車体側面の裾形状が違うというバリエーションを得て、
平成元年までに9編成・54両が就役。
しかし、その後の変遷を誰が予想したであろうか。
1997年に、製造当初の念願かなって8連化
それも、6M2Tの強力編成
だが、中間車を新規に製造して増結・・・という形にはならず、
6連×9本を8連×6編成に組み換えし、
(そのうちの1編成は、2002年に芝山鉄道に譲渡)
余った6両のクハはというと、そのうちの4両をこともあろうか、
VVVF制御の電動車に改造の上、強引に6両編成にまとめ上げるという荒業を!
しかし、それがために編成内で番号がより揃わなくなり、
せっかく8連化を見越して付けられたナンバーが、
6連改造車ともども、あまり役に立たなくなってしまうという・・・(涙)
さらに、8連になっても先頭車が「クハ」のままだから、
京急に乗入させてもらえず、運用が限られる・・・。
3500形・未更新ほどではないけど、ブレーキのショックが・・・。
相変わらず車内がビミョーに薄暗い・・・。
芝山鉄道に譲渡されたはいいけど、
運用自体は京成時代と変わらないから、
めったに「自社線」に入らない・・・。
・・・などなど、今日の京成はもとより、
芝山鉄道においても、ややに立ち位置がビミョーな3600形を、
こよなく愛する方のためのコミュです
【編成表】
←成田空港
3631-3632-3633-3636-3637-3626-3627-3638
3641-3642-3643-3646-3647-3622-3623-3648
3651-3652-3653-3602-3603-3656-3657-3658
3671-3672-3673-3666-3667-3676-3677-3678
3681-3682-3683-3662-3663-3686-3687-3688
3661-3628-3601-3608-3621-3668
3611-3612-3613-3606-3607-3616-3617-3618(芝山鉄道所属)
※8連各編成の成田空港方より4両目の車は、成田空港方のパンタを撤去。