島根県私立開星高校野々村直通監督
高いファッションセンスと高い指導力を併せ持つ闘将。
とくにネクタイにはこだわりがあり度肝を抜くファッションセンスが顕著にあらわれている。
「末代までの恥」発言・開星監督、涙の釈明
第82回選抜高校野球大会に出場した開星(島根)の野々村直通監督(58)が、22日に行われた向陽(和歌山)との試合に敗れ、「21世紀枠に負けたのは末代までの恥」などと発言した問題で23日午前、野々村監督が、甲子園球場内の大会本部を訪ねて経緯を説明し、謝罪した。
日本高等学校野球連盟は口頭で野々村監督を厳重注意し、
近日中に改めて文書で報告を受けて対応を考えることにしている。
謝罪後、野々村監督は取材陣に「(昨秋の)中国大会覇者として、(選考方法が違う)21世紀枠のチームに絶対に負けたくないとの思いがあり、現実を受け止められず、あんな発言になった」と釈明。さらに「決して、向陽や21世紀枠の制度を侮辱、批判する意味で言ったわけではない。心からおわびします」と、声を詰まらせながら述べた。
◆監督続けられるなら頑張りたい◆
今後については、「高野連が(監督を)続けることに問題がない、とするのなら、もう一度頑張りたい」と話した。
一方、開星の大多和聡宏校長は23日夕、和歌山市の向陽を訪れて謝罪する予定。
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代表49校の監督の中でひときわ異彩を放っていたのが開星(島根)の
野々村直通監督だ。日本をこよなく愛する心の持ち主で、組み合わせ
抽選会には羽織はかまで登場して周囲のド肝を抜いた。
そんな野々村監督だけに私生活も日本一色だ。「寮の監督室には日本刀と
軍艦旗が飾ってあるっす。正直、怖いっす」(ある選手)。大会直前には
「死を覚悟した人間の強さを見せるため」との理由で、ナインに戦争映画
「俺は、君のためにこそ死にに行く」を観賞させ、3月の合宿は広島の
自衛隊・江田基地で行うほど徹底している。
そんな環境だからナインにも和の心が覚せいしてしまった。影響が出たのは
寮の排便場所。「監督に和を強調されて和式を使うようになりました。洋式で
するのはこびているようなので。ただ、みんな実家は洋式トイレ。だから
和式だと踏ん張り切れなくて、気持ち悪いのもたしかです」(別の選手)
というから笑えない。
だが、大会期間中の宿舎のトイレはすべて洋式だ。「おかげで大会中は
みんな快便です。試合もいつもより力が入った」(同選手)とのことで、
見事に3回戦まで進出した。
(東京スポーツ 8月23日(木)販売号より)