・ふじぼんぼんってあんまり可愛くない
・もし自分が開発側だったら「ちょwwwwwすげwwwwwもらったwwwww」ってなるかもだけど
・でもやっぱいくらお土産とはいえ買うほどのもんじゃない
・昨日、いすと机の脚の埃取りしたじゃん?ソレごっそり巻き付けて誇らしげにボンボンしてるやつを見たときはもうほんっと、何とも思わなかった
・「うわ汚ねぇな」と思うには埃が似合いすぎていた
・でもやっぱりすげー汚いからとりあえず掃除機で吸った
・それでも汚い気がするから通りすがりの男の子に相談してみた
・「ねぇ教室の汚い埃と髪の毛が絡まっちゃったんだけど、こいつどうしたらいいかな」
・「」
・何も言ってくんなかったw
・でもその子の友だちが集まってきた
・あいつ蜂だったのかw一匹攻撃すると仲間の大群連れてくるってマジだったのかwやべw
・でもそいつらはどうやら人間だった
・「うわきたねー!洗濯しろよ!」
・ほほぅそうか、洗濯しようか
・解決に見えたけど念のため、その子たちが遊んでる公園のベンチで昼間から寝てるおじさんに相談することにした
・おじさんは、近寄ってみると大変かぐわしかった。お昼ご飯は相当な代物のチーズだったのかな?
・「お忙しいところすみません、汚いものまみれのものは、どうしたら良いと思いますか?」
・おやじ泣き出しやがった
・「好きでこんなことしてんじゃねぇんだよ、わかんねぇだろお前みたいな餓鬼には」
・「うんわかんね」
・すごく辛そうだから飴あげて帰宅した
・家でゴロゴロしてたけど、夜になっても誰も帰ってこない
・暇
・(飴でも舐めたいなぁ)
・おやじのとこに戻った
・「おうおやじ、昼間寝過ぎるから夜寝れねぇんだぞ、悪いおやじめ、飴返せ」
・「…」
・おやじ、しばらく呆然とこっち見てたんだけど、いきなり笑い出した
・「はっ、んなもん舐めちまったよ、ごちそーさん。…はは、ネェちゃん変な子だな、こんな汚くてくせぇおやじに話しかけてくるなんざ。馬鹿にしてんのか?…まぁ、そうだとしても、久しぶりに自分が人間なんだって思えたぜ。ありがとなネェちゃん」
・「…飴、甘かったか」
・「…あぁ、今まで舐めたどんな飴よりもな…」
・「…そりゃ良かったよ」
・クソオヤジを公衆便所に縛り付けて帰宅
・「ママー、ボンボンに埃いっぱいついちゃった」
・「あら、洗う?…なんかあんた、チーズ臭いわよ?」