◆趣旨:これからの市民社会創造には、市民セクター(NPO/NGO)のキャパシティ・ビルデイングが必要である。そこには、資金だけでなく、市民セクターを支えるスキルをもった人財が必要である。そのことを、真剣に論議していきたい。
◆背景:1986年から労組でリーダー養成-行動学習型の合宿教育を6年間担当、受講生はのべ1200人。その後**NGO大学へ通い、「自分の仕事でこんなNGO大学を立上げよう。ノウハウは昔とった杵柄!」と終了式で宣言し1998年に創業80周年事業の1つとして立上げる。
○色々なNPO/NGOの人たちと協働でそれを開催してきた。しかし、協働でやってきた団体は、今はもうなくなっていたり、規模を縮小してしまったりしているところもかなり多い。
閉じる事務所に片付け手伝いにいった。引っ越す事務所に手伝いにいった。涙が出てきた。
---「NGO/NPOとはこんなに悲しいの?!」と痛感。
○そこで2001年に日本では珍しい(ということらしい?!)「NPOの基盤強化基金」を立上げ、4年やってきた。見えてきたのは「お金だけではNPOの基盤は強くならない」--なぜならば、どうやって自らの弱点を分析し克服していく術がなく、やはり別のプロジェクト助成金ももらって結局必死になって活動して、疲弊していく。
○そこで調査・ヒアリングしたところ、NPOの基盤強化/能力・体質アップ=キャパシティ・ビルディングをサポートする人財が殆どいないのである。この国には。
○自然災害の復興基金での基盤強化助成でもまったく同じであったという。だから*億円も余ってしまったのか?!
○で、やはり最後は組織をマネジメントする「人」へ行き着く---というわけであります。