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ルガーP08&06 LUGER

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詳細 2024年3月8日 00:23更新

ルガーP08(Luger P08)は、ヒューゴ・ボーチャードが開発したボーチャードピストルを原型にゲオルク・ルガーが開発した自動拳銃のドイツ軍制式採用名である。初期の自動拳銃で、部品数が多く生産コストの高い銃であったが、1938年にワルサーP38が制式採用されるまでの約30年間、ドイツ軍の制式採用銃を務めた。また第2次世界大戦時、ワルサーP38の供給不足をまかなうため、引き続き生産、使用された。支点で二つに曲がって伸縮するトグルアクション機構の動きから、尺取虫という通称があった。口径は9mm(9mm×19パラベラム弾)、7.65mm×22弾を使用。装弾数はシングルカラム・マガジンによる8+1発である。またスネイルマガジンと呼ばれる多弾装マガジンも存在し、こちらの装弾数は32発となる。

ヒューゴ・ボーチャードが1880年代末期に設計したトグルアクション式大型自動拳銃「ボーチャードピストル」はドイツ武器弾薬製造社(DWM)が製造していた。 この銃の米海軍への売り込みに失敗したDWM社のゲオルク・ルガーは、失敗の原因をボーチャード・ピストルの大きさ、バランスの悪さであると考えて改良、試作を行い、1900年に、P08の前身となるモデル1900を開発する。トグル・アクションのアイデアを除けば、P08の開発にボーチャードはほとんど関わっていない。

ルガーP08の原型は1893年に完成し、1900年に7.65mmパラベラム弾を使用するパラベラムP1900が発表された。これは同年スイス軍に制式採用されたほか、民間用としてブルガリアでも発売された。1902年には9mmパラベラム弾を使用するモデルP1902が開発され、翌年アメリカ陸軍がトライアルを行ったが落選した。1904年には改良型がドイツ海軍に、そして1908年にはドイツ陸軍に制式採用され、第一次世界大戦から第二次世界大戦を通じて1943年まで生産され続けた。
ボーチャードはボーチャード・ピストルと同時に7.65mmリムレス・ボトルネックカートリッジを開発している。これは後に7.63mmモーゼル・カートリッジとなり、モーゼルC96やトカレフTT-33などで採用され東側の主力軍用拳銃弾となる。一方、ルガーの開発した9mmパラベラムはルガーP08の他にワルサーP38などで採用され、その後軍用拳銃の傑作銃ブローニングHPの使用弾として50ヶ国以上の軍隊で採用された。
ルガーP08の作動方式は「トグルアクション」と呼ばれるショートリコイル機構の一種だが、コルト・ガバメントによってティルトバレル方式が確立されて以降、この機構を使用した拳銃は存在しない。

トリガーガードとトリガーの隙間は狭く、手袋をした手では扱いづらい。また部品数が多く組み合わせに精度が必要で、砂埃などの汚れにも弱いとされる。

撃発方式はストライカー式であり、当時としては珍しい方式であった。

米国ではルガーと呼ばれ、ヨーロッパ諸国ではパラベラムピストルとも呼ばれる。自動拳銃用の弾丸として広く使われている9ミリパラベラム弾は、この銃のために開発されたもので、9ミリルガーとも呼ばれる。「パラベラム」とは、ラテン語で「平和を欲するなら戦争に備えよ」という箴言から採られ、「戦争に備える」の意味。ラテン語ではパラ・ベルーム。

アメリカの大手銃器メーカー、スターム・ルガー(Ruger)社とは、銃もゲオルグ・ルガー技師も無関係である。

後の時代の銃に比べ、職人の手作業による高い工作精度による削り出しで部品の多くが作られている。部品には全て同刻印がされており、刻印が異なるルガーどうしではパーツの互換性が無い。 品位のある外観のため、工芸品、アンティーク品としての価値もあり、古く状態のいいルガーP08は現在でもマニアの間で高値で取引されている。第二次世界大戦では、これを戦利品にすることがアメリカ兵たちの間で流行した。 独特のデザインと凝ったメカニズムから米国内でも人気が高く、米国内では複数のメーカーからルガーP08のコピー銃も販売されている。

弾倉の横にあるボタンを押し下げながら実包を装填し、グリップに挿入したら、トグルを後ろ上に指をかけて引き上げて離すことで第一弾が装填される。薬室に実弾が装弾されているときはエキストラクターが上に持ち上がって装填状態であることを表示する。この状態でセーフティ・レバーを下に押し下げるとシア-バーがロックされて安全装置がかかる。最終弾を撃つとトグルが持ち上がった状態で保持されるので、マガジン交換後、トグルを少し後ろに押し下げて離すと保持が解除され再度初弾が装填される。不発が発生した場合、再度ストライカーをコッキングする手段は無いので、トグルを引いて不発弾を排莢することになる。

オリジナルのルガーはヨーロッパ製の軍用9mmパラベラムにあわせて製作されているため、アメリカ製のやや弱い9mmルガー弾を使用すると作動不良を起こすことがある。また、撃針の先が鋭いので、プライマーが薄いカートリッジを使用するとプライマーを突き抜けて爆風を浴び、破損する場合がある。

ドイツ空軍総司令官であり国家元帥、アドルフ・ヒトラーの片腕とされたヘルマン・ゲーリング元帥はP08を好んでおり、後継のワルサーP38が開発された後も、空軍の正式拳銃としてP08を採用し続けた。これは、ゲーリングがP08の製造元であるクリークホフ社の株主であった事も関係している。国家元帥昇進の際には、クリーフホフ社より2挺の文様入りのP08を贈られている。(シリアルナンバー16999と17239)この2挺は銃本体と弾倉を艶消し銀色のサテン・クロームメッキとし、樫の葉をモチーフにした文様が彫刻されている事は共通であるが、文様のパターンは両者でやや異なっており、またグリップがNo.16999は銃本体と同様の文様が彫られた象牙製、No.17239はチェッカー入りのウォールナット製という点も異なっている。この2挺のP08は、通称「ゲーリング・ルガー」と称される事が多い。
ナチスの幹部たちは金メッキされた特注のルガーP08を送りあった。[1]
日本軍がオランダ領インドネシアに侵攻した際、オランダ軍で使用されていた本銃が大量に接収され、菊紋を彫り込まれて日本軍将兵に使用された。特に日本軍では、将校の正式拳銃の規定がないので、日本軍将校は世界各国の好きな拳銃を装備していたため、重宝されたという。今日では「菊ルガー」の通称で貴重品とされている。

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