書道と言うと小学校の授業で習った人は多いとは思うけれど、それはきちんとした字を書くというものだったと思う。私が書道を始めた切っ掛けは、元々、古典文学、特に和歌集に興味があったことからで、約12年ほど週一回先生について、漢字(楷書、行書、草書)・仮名を習いました。腕前はあまり上がりませんでしたが、以来、古筆鑑賞が趣味の一つになりました。
元々、平安期の仮名文字で現存するものは、男性が書いたものがほとんどで、彼等は基本が漢字なので、仮名文字も流麗であって力強さがあったり、また、字の配置の絶妙さなどに日本文化のルーツや美意識を垣間見れると思っています。
いささか、固いテーマとは思いますが、旧きを訪ねて新しきを知るという場であればと思います。