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魔術-理論と実践 クロウリー

魔術-理論と実践 クロウリー

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詳細 2024年2月1日 07:37更新

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【アレイスター・クロウリー】


アレイスター・クロウリー(1875-1947)、英国の著述家、詩人、登山家、そして20世紀最大の魔術師。厳格なキリスト教原理主義の家庭に生まれたクロウリーはケンブリッジ大学在籍時に、魔術結社「黄金の夜明け」団に出会う。


【「黄金の夜明け」団】

若きクロウリーが、最初に本格的な魔術師の集団に出会ったのは1898年のことだった。この団体はヘルメス的結社「黄金の夜明け」団と呼ばれ、そのルーツは英国のフリーメーソンやその関係団体である英国薔薇十字団であった。しかし、団の歴史資料によれば、一連の参入儀式を記した暗号文書が発見され、そこに書かれていたドイツの高位達人とコンタクトを取ったことから団が設立されたことになっている。

「黄金の夜明け」団は、それまで拡散していたカバラ、占星術、錬金術、召喚魔術の秘儀を綜合し、それらを教える魔術師の養成団体であった。1898年11月18日、この団体の最初の秘儀参入(「初参入者の儀式」)を授かったクロウリーは、瞬く間に団のカリキュラムをこなし、異例の昇進速度で1890年にはパリで魔術の小達人位階を授与されている。以後、「黄金の夜明け」団で学んだ西洋魔術の知識は、彼の魔術体系の基礎となった。大魔術師クロウリーは、凡人を凌駕する頭脳の持ち主であったことは間違いない。

クロウリーは、72歳でこの世を去るまで西洋魔術と東洋のヨガ、易の研究に没頭、数多くの魔術書を執筆した。1904年、新婚旅行中のエジプトで、高次の霊的存在アイワスから秘教文書『法の書』を授かる。その教えの中核は"汝の志すところを行え、それが法の全てとならん"であった。1907年には自らが首領を務める魔術結社「銀の星」を結成。高等魔術の過酷な訓練カリキュラムを策定し、過激な魔術実践者達を育成する。


【「銀の星」団】

「銀の星」団(アルゲンテウム・アストラム、通称A∴A∴)は、クロウリーの理想の結社として出発した。数学や化学にも造詣の深かったクロウリーは、「黄金の夜明け」団で学んだカバラや儀式魔術、東洋放浪中に訓練を受けたヨガをカリキュラムに取り入れ、迷信でしかない魔術とは一線を画す科学的啓明主義を標榜した。

1909年からは、「銀の星」団の機関誌『春秋分点』の発行が始まる。雑誌というよりも、それは分厚いハード・カバーであり、西洋と東洋の叡智が結実したオカルティストの為の百科全書であった。彼は「銀の星」のメンバーに過酷な訓練を課した。修行者は、複雑なカバラ理論や儀式魔術の式次第、ヨガの姿勢や呼吸法を学び、厳密な試験も義務付けられた。「銀の星」団の最高位階は人間を凌駕し、神との合一を実現する。世界最高峰の魔術結社「銀の星」団は21世紀になった現在でも、世界中で活動している。


【東方聖堂騎士団】

また1912年、ドイツの魔術結社「東方聖堂騎士団」(OTO)の英国支部長に就任。『法の書』の魔術哲学を実践するための新時代の魔術結社としてOTOを刷新、秘儀参入の儀式を再構築し、OTOの高位階の秘儀である性魔術の実践に没頭した。

東方聖堂騎士団(Ordo Templi Orientis)は、現存する最も著名な魔術団体であり、全世界に述べ4,000人以上のメンバーを有している。OTOの創始者であるカール・ケルナー(1851-1905)はオーストリアの裕福な化学者であり、東洋の神秘主義と西洋のフリーメーソン、薔薇十字主義の信奉者であった。性の秘力を応用し、現実を変化させ、神秘体験を呼び起こす性魔術の秘儀は、東方聖堂騎士団の上位メンバーにのみ明かされる禁断の技である。

20世紀最大の魔術師アレイスター・クロウリーがこの団体に加入したのは1910年のことであった。彼は独力で東方聖堂騎士団の秘儀にアクセスし、団の二代目首領であったセオドア・ロイスに英国支部の長となることを認められたのだ。

東方聖堂騎士団は、入団者に秘儀参入の儀式を授け、段階的に叡智を伝授する友愛団でもある。アメリカを始め、ヨーロッパ各国、南アメリカやオーストラリアなどに多くの支部を持ち、アジアにも支部がある。東方聖堂騎士団は現代に生き残る最も活動的な団体であり、大魔術師クロウリーの著作権も管理している。


【セレマの法】

クロウリーによれば、『法の書』を伝えたアイワスの声は、彼の左肩の向こう、部屋の最も遠い角から聞こえてきたという。その声は深い声質で、音楽的で表現豊か、その口調は厳粛にして官能的、柔らかく、時には獰猛な声量あるテナーかバリトンであったらしい。
アイワスは物理的な肉体を持たず、インセンスの煙のような繊細な物質から成り、背の高い、30代のがっしりとした男性に見えた。意欲的で力強く、荒々しい王の顔つき。服装はアラブ風ではなく、アッシリアもしくはペシャのそれであったという。

古代エジプトの沈黙の神の召使と名乗る謎の聖守護天使アイワス。クロウリーが受け取った『法の書』は100年以上の時を越え、現代に受け継がれている。その教えの中核は、人間の意志の力が真の自由へと導くこと、新しい時代(ホルスのアイオン)の魔術の術式についての深遠な教義であった。

『法の書』の中核を成す教えとは何か? それは人の中にこそ神が宿り、人の中にこそ全と自由が宿る、という教義である。『法の書』は220節のアイワスの声が三章にまとめられた霊的文書で『220の書』とも呼ばれる。それはクロウリーが伝えた霊的文書の筆頭に位置づけられ、この書の存在は、彼が率いていた魔術団体東方聖堂騎士団の活動の焦点となった。

『法の書』の教義は次の二つの言葉に要約される。「汝の志すところを行え、これぞ法の全体とならん」 これはやりたい事をなんでも行え、という命令ではない。自己の本質と結びついた真の意志を発見し、神として体現せよ、という高貴なる宣言である。「愛こそ法なり、志の下の愛こそが」 これは対立するいかなる相反物をも愛の力によって結合し、超越せよ、との至上命令である。『法の書』は、これらの言葉の全てに深遠な魔術的教義が隠されている。それこそがクロウリーが伝えた新時代の魔術であり、奥義である。


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ここは自由を求める魔術師とクロウリー・ファンの交流の場ですわーい(嬉しい顔)
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