まず始めに、このコミュニティーは女性限定とお断り致します。
さて、多くの日焼け止めには光分解し易い素材が含まれています。
大別すると下のようになります。
1、有機物UV吸収剤
1)UVA用吸収剤
2)UVB用吸収剤
2、無機超微粒子紫外線防御剤
3)UVA吸収剤----酸化亜鉛(ヨーロッパで使用できなくなった)
4)UVB吸収剤(一部散乱反射)----酸化チタン
5)UV全域可視光線(半分くらいまで)の散乱反射剤----プラズマ合成イオンドープ酸化チタン
上記のなかで、有機化合物は紫外線を吸収すると自分が分解したり、構造が変化してそれ以上は全く紫外線を吸収できなくなったり、有害なラジカルを発生します。
例えば、UVB用に1200例以上も使われている「メトキシケイ皮酸エチルヘキシル」は、紫外線を吸収し、分子中の構造が変わり以後全く紫外線を吸収しなくなります。さらに、それらが光分解し、化粧品自体の中に「活性な低分子化合物」を急激に作ることが評価実験で明らかにされました。
日焼け止めを付けて、ピリピリしたり、痛みがあったり、かゆみが出たりするのはこのような有機物が関係していると考えられます。
化粧品会社の多くは、そのような作用の防御に「グリチルリチン酸2K」を配合したりしていますが皮膚が弱い人には効果はありませんでした。
次のコラムではヨーロッパで使えなくなったUVA吸収剤「酸化亜鉛」の活性ラジカルの問題です。
★★「酸化亜鉛の活性ラジカル」
「酸化亜鉛」は見かけ上は「光散乱機能」を売りにしていますが、実態はそうではありません。 酸化亜鉛は、粒子が製造されるや否や直ぐにコアレッセンスという粒子間結合という結晶成長反応が起きます。
その結果、紫外線散乱反射がおきうる粒子サイズである30nm程度の単一粒子を形成できず、数ミクロンまで巨大化します。(電子顕微鏡等で私どもや立命館大学が発表済み)そのため、UV光が散乱する「レイリー散乱」は出来ません。逆に幾何学散乱やミー散乱という理論が成立するのです。しかし、このときはUVAは粒子内部で酸化亜鉛に吸収されて次のように分解されます。
ZnO(酸化亜鉛)+紫外線エネルギー→Zn2+(亜鉛イオン)+発生期の酸素(O)+電子
★亜鉛イオン(Zn2+)+汗→Zn(OH)2 --------高アルカリ!になる。皮膚損傷源。
★発生期の酸素→皮膚ダメージ-----DNAの損傷を引き起こす。
★電子-----細胞にアタックしてタンパク質などの有機分子をアタックする。
従って、酸化亜鉛はきわめて慎重に扱わなければならない。
では? どうすればよいのでしょうか?
自然派といわれるメトキシケイ皮酸エチルヘキシルは植物由来物質だそうです。(自分では確かめてはいませんが、専門家が断言しています)それらは、UVで安定な挙動はしません。光を吸収すると、分子の構造が折れ曲がりそれでおしまい。
★自然派化粧品というニックネームは「安全」を担保する事にならないのです。
ヨーロッパでは、植物抽出成分の有害性に関する論文が多数出されています。
私どもの研究では、酸化亜鉛を使わないで、超高温でプラズマ合成させたイオンドープ酸化チタンだけがすべてのUV可視光線の半分をシールドすることが出来ることが分かっています。
製品化しているのはISIのCosmeticsのみです。