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周期性嘔吐症状<アセトン血性嘔吐症>は俗に自家中毒とも称され、日常よくみられる疾患であるが、病因、病態生理には不明の点も多い。大体5歳頃から始まる小児の疾患であるが、稀に成人にもみられる。欧米ではアセトン血性嘔吐症という診断名はなく、周期性嘔吐症(cyclic vomiting syndrome)という病名が用いられる。近年欧米などでは本症の患者の家族歴に片頭痛の患者が多いことが知られるようになり、本症を片頭痛の亜型と捉える臨床家も多い。
病因
アセトン血性嘔吐症の病因は不明である。精神的ストレスや緊張、感染症、疲労、月経などが引き金になって発症することが多い。
病態生理
アセトン血性嘔吐症の病態生理はよくわかっていない。MELASの患者に本症に似た症状が出現することから、ミトコンドリアの機能との関係が議論されている1)。
臨床症状
アセトン血性嘔吐症は嘔気、嘔吐が基本であり、吐物は胆汁性であったり、血性であったりする場合もある。治療を行わなければ数日間も嘔吐を繰り返すことがある。嘔吐以外には腹痛、頭痛、知覚過敏などの症状を伴うことがある。
検査成績
血中や尿中でケトン体が増加する。実地診療においては、尿中のケトン体の定性試験で十分である。その際簡易血糖測定器で血糖値も調べておくとケトン性低血糖症を否定できる。嘔吐が強く排尿がない場合、輸液で利尿をつけてからケトン体を測定する場合が多いが、ソリタT1などにもブドウ糖が含まれているので、輸液施行前に血糖値を調べておかないとケトン性低血糖症は鑑別できなくなる。
診断・鑑別診断
一般的に小児は嘔気・嘔吐の症状が持続すると血中にケトン体が増加しやすい。そのため嘔吐と尿中ケトンの増加のみで安易にアセトン血性嘔吐症と診断するのは避け、他の徴候に注意する。アセトン血性嘔吐症と鑑別すべき疾患は急性胃腸炎などの消化器疾患、てんかん自律神経発作や脳腫瘍・頭蓋内出血などがある。ケトン性低血糖症とその鑑別疾患も重要であり、低血糖がないことを確認する必要がある。
予後
アセトン血性嘔吐症の予後は概して良好で、一般的に14−5歳頃までに軽快するが、片頭痛に移行する例もある。
最近の動向
BolesらはMELASの患者にアセトン血性嘔吐症(周期性嘔吐症)と同様の症状が出現することに着目し1)、アセトン血性嘔吐症のほぼ半分の患者でミトコンドリアDNAにある種の多型が見られることを報告している2)。本症の患者の母親には片頭痛、うつ病、過敏性大腸症候群、甲状腺機能低下症の発症率が高く、ミトコンドリアDNAは100%母親由来であることから、Bolesらは、アセトン血性嘔吐症はこれらの疾患を発症しやすい傾向のあるミトコンドリアDNAの多型を保有する個体に出現する稀な病像ではないかと推測している3,4)。
周期性嘔吐記載サイトより抜粋。
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