1827年にフランス人発明家ジョゼフ・ニセフォール・ニエプス (Joseph Nicéphore Niépce) が、石油の派生物であるユデアのアスファルト(瀝青)を塗布した磨いた白鑞の板をカメラ・オブスクラに装填して自然の映像を定着させることを思いつき試行錯誤の結果、自宅からの眺めを写した最初の写真を撮影した。
これが写真技術の始まりで、1840年代にはダゲレオタイプの発明により写真が大流行し、その後、カロタイプやアンブロタイプも発明され、アンブロタイプを応用し鉄板に現像させるフェロタイプ・ティンタイプ(コロジオン湿板)により大衆化していきます。19世紀中頃にはハロゲン化銀を凝結させるために卵白を用いた新しい印画紙、アルビュメン・ペーパーも開発され、19世紀後期には臭化銀をゼラチンに混ぜた感光乳剤が開発され、ガラス板に乳剤を塗ったゼラチン乾板が1870年代末期以降コロジオン湿板に代わり普及するようになりました。
このコミュニティーでは初期のダゲレオタイプから20世紀前半までのアンティーク写真について紹介していきたいと思います。