シェイクスピアドラマスペシャル

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詳細 2010年3月31日 01:56更新: シェイクスピア・ドラマスペシャル　ロミオとジュリエット　～すれちがい～

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ケガをしていた廃品回収の若者・広道（滝沢秀明）にハンカチを貸した女子大生の樹里（長澤まさみ）は、そばに名前入りの教科書を置き忘れたのがきっかけで、顔見知りとなった。樹里は、母親を高校生の時に亡くしたため、今は警視庁捜査一課長の父・木平礼三（三浦友和）と２人暮らし。厳しい家庭環境の中で育った樹里にとって、広道との出会いは心ときめく初恋であった。

　礼三は、その時、都内で発生した殺人事件の指揮を執っていた。事件というのは、病院長の娘と結婚して病院を継いだ森田儀一（山下真司）という医師が、５年前に起こした医療過誤事故が原因での殺人。医療事故の公判中、妻子を残して姿をくらました森田は、死亡した患者の妻・小阪芳子（笹山ゆき乃）に見つかり、揉み合いの中、ビルの非常階段から突き落としたのだ。礼三は、自宅を追われ公営住宅に転居したその妻か子供に、森田が必ず連絡するとにらみ、部下たちに周辺の張り込みを強化するよう指示した。

　一方、互いの名前を明かし合った広道と樹里の最初のデートは、廃品回収の軽トラを使ってのドライブだった。海岸で波の音を聞きながら交わす初めてのキス。まもなく、助手席に座って廃品回収の手伝いをするようになった樹里は、礼三にはカレシが出来たことを伝え、広道の入院中の母にも挨拶したいと頼み込んだ。親子３人家族の広道は、父親が行方不明になったため、高校を中退して家計を支えているらしいのだ。