既に言われ尽くしたことですが、1951年にレオ・フェンダーによって生み出されたエレクトリックベースは、その後の音楽シーンに衝撃的な変革をもたらしました。
プレシジョンベースと名付けられたこの楽器は、幾度かの変遷を経ながら現在でもその輝きを失っていません。
1957年のモデルチェンジで現在のスタイルになる以前、未だシングルコイルピックアップだった頃のモデルを限定するためにここでは慣例により「オリジナルプレシジョンベース」と呼ばせていただきます。
このシングルコイルピックアップのモデルは1968年にテレキャスターベースとして復活しますが、ベトナム戦争、サイケデリックムーブメントといった当時の世相を反映してか、楽器そのものの評価よりもカタログモデル的な印象が強いように思います。
(映画「ポセイドンアドベンチャー」でも客船専属バンドマンの使用楽器として登場していた。)
今から30年ほど前、私はこのシングルコイルのテレキャスターベースを入手し、コンって跳ね返ってくるようなその独特の音色に魅せられました。
それからさらに数年後、念願叶って遂にオリジナルプレシジョンベースに出会うことができたのです。
しっかりとした太いネック、大き目のピックガード、そしてなんといってもガラスのように繊細な響きを放つボディ・・・
これまでにいろいろなベースを弾いてきましたが、これは特別でした。
まさに楽器によって自分が弾かされているのではないかっていう不思議な感じを何度も味わいました。
亡きMr.レオ・フェンダーとその仲間達に敬意を表するとともに、この楽器と音色を愛する者達の集う場として、僭越ながら当コミュを作らせて頂きました。
宜しくお願い致します。 <管理人>