■プロフィール
日下まろん(くさか-)は1980年から1981年にかけて活躍したアニメソングの歌手です。『トム・ソーヤーの冒険』の主題歌2曲と挿入歌2曲(うち1曲は声優バンドのスラップスティックと一緒に歌った)、および『ワンワン三銃士』の主題歌2曲を世に送り出しただけで引退してしまいました。その後、どのような人生を歩んでいるのかは不明です。
松本正司著『世界名作劇場大全』には、日下まろんが『トム』の主題歌を歌った時には小学6年生であったと書かれていますが、正確には中学3年生で、生年月日は1964(昭和39)年12月18日です(『ジ・アニメ』1980年8月号)。
■年表
1964年12月18日……誕生(0歳)
1979年12月18日……15歳の誕生日を迎える(中学3年生)
1980年1月6日……『トム・ソーヤーの冒険』放送開始
1980年3月……中学を卒業
1980年4月……高校に入学
1980年12月18日……16歳の誕生日を迎える(高校1年生)
1980年12月28日……『トム・ソーヤーの冒険』最終回
1981年10月9日……『ワンワン三銃士』放送開始
1981年12月18日……17歳の誕生日を迎える(高校2年生)
1982年3月26日……『ワンワン三銃士』最終回
詳しくはこちらのトピックをご覧ください。
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■歌った曲
『誰よりも遠くへ』(『トム・ソーヤーの冒険』 オープニングテーマ)
『ぼくのミシシッピー』(『トム・ソーヤーの冒険』 エンディングテーマ)
『行こうぜ兄弟!』(『トム・ソーヤーの冒険』挿入歌)
『ぐうたらマン・ハック』(『トム・ソーヤーの冒険』挿入歌。スラップスティックと共に歌った)
『ワンワン三銃士』(『ワンワン三銃士』オープニングテーマ。コーラスは杉並児童合唱団)
『そういうお主は?』(『ワンワン三銃士』エンディングテーマ)
■日下まろんの魅力
少ない情報しか入手できませんが、彼女が残した歌は、彼女が14、5歳から16歳までのうちの約1年半の間に歌われたものであることは間違いありません。『トム』のED『ぼくのミシシッピー』を初めて聴いた時に、これを歌っているのが十代半ばの少女だと思った人はあまりいないでしょう。大人顔負けの見事な歌唱だったからです。
歌唱力だけなら、日下まろんよりも上手な子どもはいるでしょう。しかし彼女の歌はただ上手なだけではありません。良い意味での「子どもらしさ」が感じられます。
歌声から想像される彼女は快活な少女です。ですから彼女の歌を聴いていると、気持ちが明るくなります。『誰よりも遠くへ』『行こうぜ兄弟!』『ワンワン三銃士』などを聴くと特に元気になれます。
『ぼくのミシシッピー』や『そういうお主は?』のようなしんみりした曲からは、彼女の歌唱力がいかに高いかを知ることができます。上手なだけではなく、しっかりと感情を込めて歌っていることがはっきりとわかります。特に『ぼくのミシシッピー』の歌い方などは非の打ち所がないほどに素晴らしく、これを聴いて心に何も残らないという人はほとんどいないことでしょう。あの曲のあの歌い方は、聴く者の心に何かを訴えかけてきます。
スラップスティックと共に歌った『ぐうたらマン・ハック』からは、彼女の「少年っぽさ」を感じることができます。少女から少年っぽさを感じるというのはおかしいようですが、舞台で少年を演じている少女を観ているような感覚に陥ります。『誰よりも遠くへ』についても同様です。
ここまで、日下まろんの魅力として「子どもらしさ」「歌唱力の高さ」「少年っぽさ」の三点を挙げましたが、あともう一点だけ挙げたいと思います。それは「色っぽさ」です。日下まろんは14、5歳の少女だったわけですが、『行こうぜ兄弟!』の「行こうぜ兄弟 いいこと見つけに」という部分や、『ワンワン三銃士』の2番の「夢がワクワク」という部分の歌い方などから感じられることでしょう。
「子どもらしさ」と「少年っぽさ」と「色っぽさ」を同時に兼ね備えていて、しかも歌唱力が高い歌手などそうはいません。そしてそれが日下まろんなのです。
以上は管理人の感想です。また別の思いをお持ちの方もいらっしゃることと思いますが、日下まろんがお好きな方ならどなたでも歓迎いたします。また、彼女についての情報をお待ちしております。
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