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五条の誓書

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詳細 2013年5月27日 10:44更新

明治元年三月十四日、畏くも明治天皇は、紫宸殿に出御ましまし、親王、公卿諸侯以下群臣を率い、厳かなる儀式の下に、親ら天神地祇を祭り給い、王政復古に伴う国是五条を申明あらせられ、子孫臣民をして率由する所を知らしめたもうた。世にこれを五箇条の御誓文と申上げている。歴史の上ではこの御祭りを誓祭、即ち誓いの祭と申上げている。茲に謹んで御誓文の全文を捧読する。
 
 一、広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スヘシ
 一、上下心ヲ一ニシテ盛ンニ経綸ヲ行フヘシ
 一、官武一途庶民ニ至ルマテ各其ノ志ヲ遂ケ人心ヲシテ倦マサラシメンコトヲ要ス
 一、旧来ノ陋習ヲ破リ天地ノ大道ニ基クヘシ
 一、智識ヲ世界ニ求メ大ニ皇基ヲ振起スヘシ

この御誓文を発表せらるるに当って賜った勅語がある。これも捧読する。

 我国未曾有ノ変革ヲ為サントシ朕躬ヲ以テ衆ニ先ンシ天地神明ニ誓ヒ大ニ斯国是ヲ定メ万民保全ノ道ヲ立テントス衆亦此ノ旨趣ニ基キ協心努力セヨ

この勅語に対して参列の群臣は奉答文を奉った。その奉答文は、

 勅意宏遠、誠ニ以テ感銘ニ堪ヘス、今日ノ急務、永世ノ基礎、此ノ他ニ出ツヘカラス、臣等謹ミテ叡旨ヲ奉戴シ、死ヲ誓ヒ、黽勉従事、冀クハ以テ宸襟ヲ安シ奉ラン

と云うのである。これには、親王、公卿、諸侯以下三百十余人が署名している。
この御誓文は天地神明に誓って維新の大国是を定め給いしもので、その実行に当っては陛下御自身範を示したもうと共に、万民の輔翼を望ませたもうの御趣旨であることは明かである。即ちこの御誓文は御親政の大眼目となったものであって、旧来の風習はこれによって頓に革まり、上下の思想も一変するに至った。

尋いで閏四月二十一日に政体書を頒布して官職制度を改正し、政務を立法、行政、司法に分ち、太政官に於て統一することとせられた。その政体書の要旨は総べて五箇条の御誓文を以て目標とせられている。これより後、この御誓文の趣意を拡充せられた御沙汰書、又は詔勅が何度も出て、反復丁寧、この義を明かにせられている。即ちこの歳の十二月に於ける広議所設立の御沙汰書、二月四日に於ける国是会議の詔書、八月四日に於ける立憲豫備の詔書等がそれであって、孰れもこの御誓文を引用せられ、広議輿論を興し立憲政体を確立するの叡慮が明かに拝察せられるのである。次いで明治十四年十月には明治二十三年を以て国会を解説するの勅諭が渙発せられ、遂に二十二年二月十一日を以て不磨の大典たる欽定憲法が発布せられ、その翌年には帝国議会が開かるるに至ったのである。是れ皆御誓文の趣旨に基くものである。要するに我が立憲政体は御誓文によって定まりたる大国是の発露であって、外国伝来の思想を以てこれを議論すべきものでない。この御誓文を以て御親政の大眼目と申上げたのであるが、維新即復古であって、この国是は肇国以来の国是であると確信するのである。

神武天皇が都を橿原に奠め給い、皇居を経営し給うた時の令と、此の五箇条の御誓文とは、二千五百余年を隔てて脉絡一貫して居り、御誓文にも一箇条一箇条には別々の意味があるが、一括して申せば天地の公道に基き、陛下御自身実行の範を示したもうと共に、万民輔翼の途を開き、善美なる立憲政体を確立しようと云う叡慮の現れで、道義立国の大精神が其の中に活躍していることは明々白々、一点の疑を容るべきでない。

誰か敢てこれを敬承せざらん。

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