昭和の歌手・藤原一郎とその珠玉のメロディーを慕う会。
======
昭和6年、東京音楽学校在学中に吹き込んだ「キャンプ小唄」「酒は涙か溜め息か」「丘を越えて」などが大ヒット。このアルバイトが学校に知られて、停学処分となる。音楽学校時代に学んだドイツ・リートを基礎にした歌詞の明瞭な明るく瑞々しい歌声で、戦前は古賀政男作曲による「影を慕いて」「東京ラプソディー」「男の純情」、戦後は服部良一作曲による「青い山脈」「丘は花ざかり」、古関裕而作曲による「夢淡き東京」「長崎の鐘」など数多くの曲をヒットさせる。「歌は作詞、作曲、歌唱の三者の関係が正三角形でなければならない」という持論のもと、楷書的な歌唱で歌い続け、流行歌手の地位を向上させた。平成4年、国民栄誉賞を受賞。