カール・ヤスパース(Karl Jaspers)1883-1969
1883年2月23日、ドイツのオルデンブルクに生れる。ギムナジウム卒業後、3学期間法学の勉強をしたが、自然科学に転向しベルリン、ゲッチンゲン、ハイデルベルクなどで医学を修める。1908-1915年、ニッスル教授の主宰するハイデルベルク大学精神科に勤務、1913年に心理学の大学教授資格を得る。精神病理学から哲学に転じ、1921年にはハイデルベルク大学の哲学主任教授となる。だがナチの拾頭と共に1937年教職を追われることになった。しかし1945年には再び教授の資格を得、1948-1961年バーゼル大学教授。
主著は『精神病理学原論』(1913)『世界観の心理学』(1919)『哲学』(3巻、1932)『現代の精神状況』(1932)、また初期の精神医学の論文を集めた『精神病理学論文集』(邦訳『精神病理学研究』1・2 みすず書房、1969-1971)、『ストリンドベルクとファン・ゴッホ』(1926、みすず書房、1959)、『ヤスパース選集』(26巻、理想社、1955)など。 1969年没。
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