陶磁器の妖しい魅力…それは人が生み出した宝石というべきか…本来地中にて数千万年・数億年かかるプロセスが、土に炎を加えることによりわずかの時間で窯から宝石のような焼物が現れてくる。そしてその土もまた地中にて気が遠くなるような長期間かかって形成されたものである。土から石へ、そして石からまた土へ、輪廻転生に似たサイクルが焼物の小世界にはこめられている。
特に何々焼と称されるものの魅力はその地方の土の魅力でもあり、伝統的な製陶地域を訪問すれば散在する製土工場が趣きをそえている。もちろん現代においては量産(量産だからといって芸術性に劣るわけではなく、いいものはいいと思う)陶磁器はすべて各種の土のブレンドであり、文字通り世界中から陶土・粘土・珪石・長石などの原料土をかき集めて作られている。そして陶磁器先進国(のはず)の日本においては原料土の枯渇問題やその供給体制の前近代性が問題になっているという。
そんな焼物の魅力を土の世界から語り合おうというコミュを立ち上げました。陶磁器を鑑賞する際にまず原料土のことが気になるという方をはじめ、陶芸のプロ・アマで土に関心が深い方、原料土を実際に扱っておられる方などの参加をお待ちしています。
トピ立てはご自由にどうぞ。